制作日記

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映像技術解説~テレビ収録や生中継時の「送り返し」の使い方について

こんにちは、撮れ高スタッフの林です!

今回はこれまでのブログでも度々出てきている「送り返し」について掘り下げて行きます!

送り返しはカメラマンが他のカメラで撮っている映像を確認するための映像で「リターン」とも呼ばれ、カメラの映像を見るVF(ビューファインダー)で画面を切り替えながら見ることができます。カメラや伝送装置などには、ほとんど”RET”と書かれています。カメラにもよりますが、送り返しは2~4系統取れます。

収録における「送り返し」

テレビ収録であれば、最低限SW(スイッチング)の映像が見られれば、スイッチングされている画と同じものを撮り続けてしまうことは無くなりますし、2系統の場合、横並びのカメラが何を撮ってるのか見ることができれば、画のバリエーションを増やすためのができます。コンサート・ライブ収録であれば、全カメ「パラ回し*」が多いので、画出しやライブビューイングを兼ねていない限り、送り返しは必要ないこともあります。

*パラ回し・・・カメラの位置が決まっていて、曲によって押さえるべきモノが決まっていたりします。他のカメラマンが何を撮っているかはほとんど知る必要はなく、常に使える画が求められます。

生放送における「送り返し」

生放送ではSWはもちろん放送中の画も見たいので「ライン」と呼ばれる本線には、”白(クリーン)”と”黒(ダーティー)”があり、視聴者が見る映像と同じでワイプや時計スーパーが乗ったものが黒、乗らないのが白という風に呼ばれます。つまり白は生スイッチの画ということになります。

黒はCMに入れば切り替わりますが、白はCMに入っても、カメラの画が出たままになります。送り返しでVTRを見ていればワイプ用のリアクションなども撮りやすくなります。

生中継の場合の「送り返し」

生中継だと、カメラからケーブルを通って中継車、電波でスカイツリーなどを経由して、テレビ局、そこでデータ放送などの情報をさらに乗せて、番組として「放送」しています。そのため送り返しでオンエアーを見ようとすると、放送画質では6秒ほど、”低遅延”と呼ばれるワンセグ画質で3秒ほど遅れます。これだけ見ていてはCM明けに3~6秒遅れてしまいますよね。そのためにも白が欠かせません。

ライブ中継やライブビューイング配信がある場合は、SWの映像ほかにシンメトリーの位置にあるカメラの画を返したりします。バラエティなどのひな壇に対して、横並びのカメラがあるときにお互いの画を返すのと同じで、ステージ前の花道の上手下手のカメラは、撮れるものや役割が似ているので、同じものを撮ってしまいがちです。どちらかにタリーが来るまで気づかないのでは、対応が遅れてしまいます。

関連記事:映像技術解説~現場によって異なる『タリー』の使い方について

「自分の方からは面が悪い(正面からできない)けど、シンメが撮れてるかわからないから、撮り続ける」と言うこともなくなり、相手の方がいいとなればすぐに画を変えて、もっといいポジションに入ることもできます。

 

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