映像技術解説

テレビ番組で使われる『モザイク』について

こんにちは、撮れ高スタッフの宮坂です!今回はテレビ番組で使われる「モザイク」について紹介していきます!

モザイクが使われる一般的な理由

「裸芸」が最近ブレイクしていますよね!しかしこれは”諸刃の剣”です。とても面白く、国を超えて伝わる笑いですが、生放送となるととてもハラハラしますよね!芸人さん本人もとても緊張するそうです(笑) もちろん生放送では「モザイク」や、「ぼかし」が一切使えないですもんね…。

今年の元旦放送の番組でも、ある芸人さんが”ポロリした”とSNSやニュースサイトで盛り上がりましたよね!そもそもこう言ったモザイクが入る理由は説明は難しくても、なんとなくわかりますよね。最近芸人さんがあえてイジっている「コンプライアンス」や「BPO(放送倫理・番組向上機構)」と言う、放送する上で超えられない”壁”があるからです。

スポンサーに配慮するために使われるモザイク

しかし、そう言ったシーンではないのに出演者の衣装や、クイズ番組の答えの書かれたフリップにモザイクやぼかしが入ることがありますよね。これはCM前5秒から入ることが多く、単なるネタバレ防止の他に、「直前まで見ていたものに意識を取られてCMの内容が入ってこなくなる」ことを防いでいます。また、提供ベースの映像はすべての文字がぼかされています。これも同じく「スポンサー名以外の情報に気を向けさせない為」です。

以前ニュース番組のスイッチャーをし始めた頃、もっとも注意するように、と教わったのが提供シーンでのチッカーの消し忘れでした。そもそもチッカーとは、ニュースなどの情報が画面下などをループするもので、証券取引所などのチッカーに由来しています。もちろん文字情報なので、提供画面にチッカーがあると、スポンサー紹介から意識がブレてしまいますよね。

その他様々な意図でモザイク・ぼかしが使われます

他にも飲料メーカーがスポンサーについている番組のロケやドッキリなどで、「他社製品の飲み物」や、通行人など「許可が取れていない人」の肖像権を侵害しないためだったり、報道番組では逮捕されたと言っても誤認逮捕の可能性もあるので、手錠にモザイクをかけて人権を守る意味や、過去の映像の中に「放送にふさわしくなくなってしまった人」にはモザイクをかけたりしています。また、その映像が他局のものだったり、目的と違うテロップが入っていて、素材がなく、放送された映像しか残っていなかった場合は、ぼかしを入れて、その上にテロップを入れ直したりしています。

不思議だと思っても無駄なテロップは一つもありませんね。気になったら調べてみると面白いかもしれません!

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