皆さんこんにちは、撮れ高映像部スタッフの三橋です。
先日、Jリーグの公式戦の試合の中継業務をご発注いただき、CA(カメラアシスタント)として参加しましたので、その様子を紹介したいと思います。
今回のサッカー中継は、前日にセット日があり、本番はカメラに火を入れる(電源を入れる)作業を行ったら、準備は変更点がない限り、基本的には各カメラに散らばって、カメラチェックの準備などを行います。
技術打ち合わせ中のCAの作業
カメラチェックが終わった後に、カメラマンは自分の担当するカメラの場所でインカムをして技術打ち合わせを行います。CAはその裏でカメラ調整を行う場合がありますが、前日に調整を行っていたので、技術打ち合わせ中に、セット日も参加していたCAに、各カメラに使っている三脚などの番号に変更がないか、またスタジアムのどこの端子板を使用してケーブルをセッティングしているのかなど、情報を共有をしてもらいました。
カメラチェックと調整の違い
カメラチェックは、赤タリー・グリーンタリーが正しく来ているか、送り返しの映像の確認やPGMの確認を行います。調整は、グレースケールチャートを使用して、白(ホワイトバランス)をとります。普段は「グレスケ」や「チャート」と略していて、人によって言い方が違うのでどちらで言われても準備できるように覚えておきます。
グレースケールチャートとは、調整で使用するテストパターンで純白方純黒までを11本前後の縦長帯状のバーで白黒の段調が印刷されているものです。カメラでこのパターンを撮影してホワイトバランスを調整します。
※ホワイトバランス、グレースケールチャートについては下記記事をご参照ください。
関連記事:舞台の4K映像収録現場にCAとして参加~グレースケール(チャート)を使ったカメラ調整について
本番は放送席の顔出しカメラを
私は、本番中は放送席の顔出し用カメラにCAとして付いていました。放送席は、試合中カメラに抜かれるとはないのですが、試合前や試合後・ハーフタイム中に放送席にカメラがおり、実況・解説者のトークなどを撮ります。
試合中は使うことがないカメラのため、試合中はCAがインカムをして待機し、顔出しを行う時間になったらカメラマンが別のカメラから移動してきて撮るという流れになります。そのため、顔出し前に照明やモニターのセッティングを予めしておき、カメラマンがすぐに撮れるようにしておきます。
また、顔出しは放送席上で実況・解説者が後ろに振り返って行われましたが、試合中に見るモニターの電源がONになっていると映ってしまう恐れがあるため、カメラマンに画角を確認し、試合中使用するモニターは、顔出し前に電源をOFFにするよう対応しました。その時に黙って電源を消してしまうと、制作さんや実況・解説者の方も戸惑ってしまうので「モニターの電源一度おとします」など、声がけを行ってから電源を切るように心がけました。
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