みなさんこんにちは!撮れ高 映像部スタッフの村上です。
先日、TSUTAYA O-WESTにて行われた、ボーカルデュオ『Honey L Days』さんのライブコンサート「Honey L Days ワンマンLIVE 2020~ALL-IN-ONE~」の撮影から配信までのオールパッケージを、弊社が担当させていただきました。
まず前編では、現場での撮影技術・業務についてご紹介していきたいと思います!
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撮影前の準備など
ライブ撮影を行う際は、事前にスタジオなどでのリハーサル風景を引き画で収録し、その映像を資料映像としてスイッチャーやカメラマンへ共有します。それによってどのタイミングで誰を撮るべきか、全体の流れを事前に把握しておくことができます。
リハーサルを行うスタジオ内は狭く、カメラの三脚を立てて引き画を撮るスペースがないことが多い為、リハーサル資料映像の収録はGoProなどの小型カメラを使用しています。
GoProのアクセサリーの中には、鏡やガラスに取り付ける吸盤もあり、簡単に取り付けできるので便利です。今回もゲネリハを収録させていただいて、その映像を参考に本番に挑みました。
撮影はすべて一眼系カメラを使用
今回私はライブ現場のカメラマンを担当したのですが、カメラは全部で5台準備し、全て一眼系のカメラを使用して撮影しました。ステージ前つらに三脚ドリー(移動できるようにタイヤを履いた三脚)を2台、前つらセンターにボーカル2人の2ショット固定、後方センターに引き画とステージ上キーボード後ろからバンド全体のグループショット固定の計5台での撮影でした。
今回は一眼系のカメラでの撮影だったので、カメラの色味や質感に特に拘り、アスペクト比もシネマスコープサイズ(2.35:1という横長のサイズ)での撮影と配信でした。
今回のライブのように、弊社ではボケ味を生かせる一眼系のカメラを使った撮影を多く担当しています。通常のビデオカメラで撮影するよりも印象的で、いまどきの言葉を借りると「エモい」映像を撮影することが可能です!
配信時のシネマスコープサイズ対応について
今回のライブは生配信ということで、全カメラ有線接続で16:9の映像を出力、スイッチャー卓に入力し5カメスイッチングでの配信でした。
カメラの映像は16:9で出力・SW卓に入力しているのですが、先ほどご説明したシネマスコープサイズでの配信を行うために、スイッチャー上でシネマスコープサイズのレターボックスをカメラ映像に重ねて、SW卓のSW OUT(配信上の映像)は2.35:1のアスペクト比になるように構成しました。具体的にはスイッチャー卓のDSKという機能を使用してシネマスコープサイズを重ねています。
もちろん出先のカメラマン側にも2.35:1のサイズ感でカメラ画を作るために、カメラ本体のビューファーやモニターにシネマスコープサイズのマーカーを表示する設定を行いました。
シネマスコープサイズを意識したカメラオペレート
今回私は引き画カメラのオペレートをしましたが、シネマスコープサイズという横長のサイズ感とステージのセンター軸を意識しながら撮影しました。
引き画は基本的にステージセンターを常に中心に捉えながら画づくりをします。カメラ位置もステージに対して中心にいないとシンメトリーな画が作れず違和感が生まれるので、少しのカメラ位置のズレも許されません。
その他の有人カメラ・無人カメラもより良い画を1枚でも多く撮るためにカメラ位置をギリギリまで微調整したり、色味や質感の設定を追い込んで本番に臨みます。
撮影・配信・編集は撮れ高にお任せ下さい!
今回の撮影は5カメスイッチングでの撮影でしたが、別現場では30台規模のライブ撮影も行ったりしています。ライブ現場の撮影のみならず、テレビ番組のスタジオ撮影やロケ撮影も日々行っています。
小規模な現場でも大規模な現場でも柔軟に対応可能、各現場で最適な機材選定と高品質な映像を撮影・編集致します。最近では生配信の現場も多数担当していますので、ご入用の際はお気軽にお問い合わせください!
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