映像技術解説

ゴルフ中継のオンライン勉強会~撮影方式・撮影ポイント・注意点など

こんにちは 撮れ高 映像部スタッフの柳町です。

先日、ゴルフ中継のオンラインの勉強会に参加しました。ゴルフは野球やサッカーと比べるとあまり馴染みがなかったのですが、ゴルフは知れば知るほど面白い!と感じました。今回は勉強会で学んだことをご紹介します。

ゴルフ中継について

ゴルフ中継は他のスポーツ中継とは異なり、スタジアムや競技会場が用意されている訳ではなく、ゴルフ場内に中継センターを設置して各場所にケーブル・カメラを設置して行います。また、競技を行っている選手の競技場所にカメラマンが入り撮影をおこなう場合もあるため、競技を行っている選手の邪魔にならないように撮影する技術が必要になります。

ゴルフ中継における3つの撮影方式

ゴルフ中継には3つの撮影方式があります。

1:ホール方式

ホール方式は、各ホールの中継車がそれぞれの競技を撮影し、映像のひとつを中継センターに集めそれを中継センターで切り替えて放送しています。

2:ショットガン方式

ショットガン方式は、全てのカメラの映像を直接放送センターに集め、センターで直接映像を切り替えて中継を行います。

3:ハイブリット方式

ホール方式とショットガン方式の両方を取り入れたハイブリット方式です。

ゴルフ中継の撮影のポイント

視聴者にも疑似体験ができるように、クラブ選択や風の状況、ボールのある場所の状況などを、ボールを打つ前に撮影する必要があります。カメラマンは、選手や視聴者が何を気にしながらショットを打つかを事前に考えなければいけません。

また、グリーン上でもいくつかの撮影ポイントがあります。まず、必要なのはカップとボールの距離を見せることです。距離を見せることで、ボールをカップに入れる難易度を伝えることができます。ゴルフ場のグリーンは平坦では無く、必ず前後左右どちらかに傾いているため、視聴者の方には、どのように傾斜しているかを伝えることができます。

CA(カメラアシスタント)の注意点

カメラマンの動きを理解する必要があり、急に走ったり急に止まることがあるので、いつもより間隔を空けて、ぶつからないようにケーブルの解釈を行う必要があります。

基本的には、選手の前にケーブルを這わすことはできませんので、なるべく選手の後ろ側から近づいてケーブルを這わす必要があります。また、選手の近くで撮影するため、選手が構えた状態になったら動かずに、ケーブルの巻く音も出さないように静かにする必要もあります。

他の球技とは違い「静と動」がしっかり区別されているスポーツのため、邪魔にならないよう選手への気遣いがとても大切であることを学びました。現在はコロナの影響でイベントは中止されていますが、再開したら学んだことを意識し、撮影現場で実践していきたいと思います。

弊社では、スポーツ中継以外にも、ライブコンサート等の各種ベントの映像出し・生中継・配信、ENGロケ、映像編集など、幅広く対応しております。まずは、お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

株式会社 撮れ高 (03-6274-8982)

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