みなさんこんにちは!撮れ高 映像部スタッフの村上です。
先日、ライブコンサートの画出し撮影・ 収録のご依頼をいただき、CA(カメラアシスタント)として参加しました。今回はその時の現場での様子を紹介していきたいと思います。
カメラケーブルを抜き差ししながら会場を移動して撮影
今回のライブコンサート会場はドームでの現場で、私が付いたCAのポジションは、移動距離の長いところでした。
まず、Aポジションとしてアリーナの前ツラ、Bポジションとしてスタンド席の中段、Cポジションとしてアリーナの後方、といった3つの位置へ、本番中に何回も移動します。さらに、これだけの移動があり、ケーブルが全部繋がっているわけではなく、3つのポジションすべてが端子盤から直引きされているため、移動するたびにケーブルを抜き差しが必要になります。
間違えて、他のケーブルを端子盤にさしてしまうと、カメラの電源が生きません。さらに、他のケーブルを抜いてしまうと、他のカメラの電源が落ちてしまいます。本番中に焦ってこのようなことが起きないように、リハーサルの際にしっかりと準備しておく必要があります。
そして移動の際は、お客さんの邪魔にならないよう、気をつけながら走って移動!また、カメラを落としたり傷つけたりしないように、カメラを持ちながら走るのは とても大変でした。特にアリーナ前ツラから、スタンド席への移動の際の階段など、そこを何往復もするのがとても大変で、体力のいる業務でした。
ムービングステージでのカメラアシスタント業務
その他、観客の頭上を通過していく、ムービングステージにも弊社スタッフが携わりました。ムービングステージとは、透明のアクリル板で出来た可動式のステージです。今回のライブでのムービングステージは、上下前後に動くタイプのものでした。
ムービングステージ上にいるアーティストをカメラマンが撮影するため、ケーブルを這わせます。広い会場の、センターステージからサブステージまで行くので、ケーブルは100メートルと30メートルをジョイントしました。
ムービングステージを動かす際のアシスタント業務としては、置き8をしたケーブルを出す人、ケーブルが戻ってくる時に巻く人、間でケーブルを引っ張る人、ムービングステージを動かす機械や色々な所にぶつかったり引っかかるのを防ぎながらケーブルを持って歩く人などが必要で、今回はCA8~9人で協力して、ムービングステージのカメラアシスタントを行いました。
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ケーブルは100メートル以上あり、さらに抱き合わせたケーブルのためとても重く、1人でも気を抜けば事故の元になります。どこのポジションも重要で、アイコンタクトなどでコミュニケーションを取りながら集中して行いました。本番、数回の往復でしたが、緊張感を持ってできました。
また、本番中以外にも、ムービングステージはいつ動かすか分からないということもあって、ほとんど離れられません。誰もいない状態で動いてしまって、万が一ケーブルがステージの足やレール上に乗っかり、引っかかってしまった場合、大事故につながるため注意が必要です。
ドームなどの大きい会場ならではの注意点
ドームなどの大きな会場では、特効(特殊効果)の演出が多くあります。銀テープなどが飛んだ際も、カメラや三脚などに銀テープが絡んでいたら、それを素早く取るのもCAの業務です。
今回のライブでは大きな風船が頭上を通過する演出がありました。その風船は意外に重みがあり、カメラに当たって倒れたりするのを防ぐために、カメラマンに当たりそうになったら、手でガードしたりしなければなりません。
CAの業務はただケーブルをさばくということだけではありません。現場に行くたびに勉強になることがたくさんあるため、臨機応変に対応できるよう日々頑張りたいです!
弊社は、ライブコンサートの画出し業務以外にも、スポーツ・各種イベントでの生中継・収録、ENGロケ、ネット生配信といった、映像技術提供以外にも、映像・動画制作なども得意としております。まずはお気軽に電話・メールにてご連絡ください。お待ちしております!
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