映像技術解説

ケーブルの『8の字巻き』~『置きはち』や『手はち』について

こんにちは、撮れ高 映像部スタッフの柳町です。

先日、研修でケーブルの8の字巻きの練習を行いました。8の字巻きとは、ケーブルを8の字を書くように巻くことを言います。イヤホンなどのケーブル類が絡まってしまって、なかなか解けずにイライラしたりお気に入りだったイヤホンが断線してしまった経験がありますが、専門学校で8の字巻きを習ってから、イヤホンなども8の字巻きで巻いています。今回は、ケーブルの巻き方について紹介したいと思います。

8の字巻きをする理由

なぜ8の字巻きをするのかというと、同じ方向にケーブルを巻いてしまうと、捻れてしまったり、ケーブルを伸ばした時に絡まってしまい、断線する可能性が多くなるからです。8の字巻きをすることで、巻いてもケーブルに負担がかかりにくく、痛みにくくなります。

置きはち(地はち)

置きはち(地はち)は、地面に数字の8を書くようにケーブルを巻いていく方法です。ケーブルの長さが長く、手で巻くのが大変な時などに地面に置いて巻きます。私は、この巻き方を初めて行いました。最初の8の字の大きさで束の大きさが変わってしまうので、巻き始めの大きさをしっかりと決めることが大切です。そして後は、その上にどんどんケーブルを重ねていきます。

手はち

『手はち』はケーブルを手に持って8の字巻きを行う方法です。右利きの人は、左手にケーブルのコネクターを持ち右手で巻いていきます。

利き手ではない方でも巻けた方が便利なので、両方で巻けると理想的です。私の場合は、これまで一度手をケーブルから離してしまう巻き方をしていましたが、一度ケーブルから離してしまうと時間のロスになってしまうため、ケーブルから手を離さずに巻き続ける必要があります。先輩にケーブルから離さずに巻く巻き方を教えて頂いたのですが、ケーブルから手を離してしまう巻き方に慣れていたため、慣れるまで時間がかかりました。

歩きながらケーブル介錯の練習

カメラアシスタントは、カメラマンの後ろについてケーブルの介錯を行うのですが、その時に『手はち』でケーブルの介錯を行います。カメラマンが移動をする度にケーブルの長さを調節しなければならないのですが、時には走って移動するため、なるべく輪を大きく作って巻くとケーブルを一巻き落とすだけで、ある程度の長さのケーブルが伸びて何度もケーブルの介錯をする必要がなくなります。

実際にカメラマンの後ろについて、歩きながらケーブル介錯の練習を行ないました。前は後ろもしっかりと確認し、ケーブルが伸びすぎていないかを見ながら巻いていく必要がありますが、自分の手元をずっと見ながら巻くことが出来ず、ケーブルの輪の大きさがバラバラで、結果的にケーブルが出にくくなりました。

今回の研修は歩きながらでしたが、現場では走りながらケーブルの介錯を行わなければならないため、もっと「綺麗に・早く・正確に」巻けるように練習が必要です。ケーブル巻きは自宅でもできますので、沢山練習して手元を見なくてもケーブルの輪を同じ大きさで巻けるようにします。

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