映像技術解説

【画出しの役割②】ライブ撮影業務での画出しと収録の意識の違い

こんにちは、撮れ高スタッフの宮坂です!前回に引き続き画出しについて紹介します!

関連記事:【画出しの役割①】ライブ演出の一部を担うセクションとして重要

それぞれ『畑』が異なる映像業界

前回紹介した「画出しは演出の一部」「収録はお邪魔させてもらっている」という考えはライブをメインにしている会社に多い、いわば『ライブ界の常識』でもあります。

映像業界はかなり明確に畑があり、テレビドラマをやっている会社が映画を撮るなどを除けば、映画、テレビ、ライブなどをそれぞれメインにやっている会社がこの境界線を跨ぐことは滅多にありません。

私自身はどちらかというと、テレビ畑で育ったので、今の会社に入ってから音楽ライブの案件が多くなりはじめは戸惑うこともありました。その最たる例が画出しと収録の「意識の違い」でした。

ライブ撮影業務での画出しと収録の意識の違いとは?

それまではテレビ収録や中継をメインにやっていたので、やはりカメラポジションは「早い者勝ち」という感覚がありました。カメラマンとしては『いい画を撮りたい』ので『いい場所(カメラポジション)』に入りたいものです。

先日の競馬中継では天皇賞ということもあり、メディアの数が普段よりも多く、口取り(勝ち馬がウィナーズサークル近くで行う記念撮影)や表彰式などはとても混みました。

今回の混雑は予想できたため、そのタイミングで必要なくなったアシスタントをやりくりして、三脚を立てておくなど”場所取り”をします。それがいい場所でいい画を撮るための手段でした。

しかしライブになると収録セクションはパッケージになるためカメラ台数も多く、あらゆる角度から収録しています。しかし画出しにルーズの画はそれほど多用されないことなど様々な理由から、収録ほどのカメラ台数はなく、常に移動しながら撮影しています。つまりいいポジションにテレビカメラマンが先に入れてしまいます。

すると「画出しなので…」と言って、いいポジションに行かせてほしい画出しカメラマンと、「だから何?」と思ってしまうテレビカメラマンで、食い違いが生まれます。

弊社は画出し・収録のどちらも柔軟に対応いたします

テレビ中継会社が画出しを行なったら「もちろん収録もする」というスタンスなので、なぜセクションが分かれるのか分からない、と言われればそれもまた納得してしまいます。弊社のスタッフはどちらにも柔軟に、臨機応変に対応していきます!

弊社は、スポーツイベントの画出し以外にも、ネット生配信(LAN回線なしでも対応)も得意としております。ENGロケ、TV番組収録などの映像技術に関する業務の他、映像制作・編集、スイッチャーの派遣(トライキャスター使用可)なども対応いたします。お気軽にお問い合わせください。

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