映像技術解説

投影技術『プロジェクションマッピング』について

こんにちは。撮れ高 映像部スタッフの佐々木です。

今回は、少し前に注目され有名になりつつある、プロジェクションマッピングについてお話ししていきたいと思います。自分が初めてプロジェクションマッピングを使った映像を見た時、過去にない、新しい作品のためとても魅了されました。どういう風に作られてるのか、どうしたらこんな考えが思いつくのかと凄く興味を持ちました。そこで今回は、プロジェクションマッピングとはなんなのか、どのように作られているのかをお話ししたいと思います。

プロジェクションマッピングとは?

プロジェクションマッピングは、コンピューターで作成したCGを映写機器を使って、建物や物体、空間などに映像を映し出す技術のことを言います。時には音と動きを同期させて使われることもあります。

ここ最近では、音楽やレーザー光線などで組み合わせて作られ、イベントなどで使われることが増えてきています。代表的な場所だと、東京ディズニーランドやハウステンボスなどで上映され、人気を集めています。

立体物に映像を投影する事によって、動いていない大きな物がまるで動いているかのような感覚を作り出せます。映像が重なる事によって多くの視覚効果を作ることができるため、見る人に強い錯覚効果を与えることができ、臨場感ある作品が多いです。

スクリーンとなる立体を計測し映像と重なるよう計算して投影

では、どうやってプロジェクションマッピングは作られているのでしょうか?普通の映像を物に写すだけでは、圧倒的な臨場感を出すことはできません。プロジェクションマッピングを作る際、はじめにスクリーンとして写す物体の計測から始めます。立体の表面を正確に計測し、映像がしっかりと重なり合うように計算します。そして、そのあとは映像を作る時に、光と陰を際立たせるように作られています。細かい計算をすることによって、物体や空間を劇的に変化させ、見る人たちを感動させるものが出来上がります。

プロジェクションマッピングは2000年代前後に盛んになっていた技術です。近年、映像技術の向上や高性能のプロジェクターができ、大規模なイベントが頻繁に開催されるようになり、急速に世界に広がって行きました。まだまだ、進化する可能性を秘めているプロジェクションマッピングが将来どのような使われ方をし活躍するのか、今から楽しみです。

最後にこちらの動画が前半でお話ししていた、ハウステンボスで行われたプロジェクションマッピングの映像になります。

 

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