みなさんこんにちは!撮れ高 映像部スタッフの野尻です。
先日、TV番組の中継業務をご依頼いただき、ビデオカメラマンとして現場に参加しましたので、その業務内容をご紹介いたします。今回の業務では『LiveU』という中継機器を利用しました。
携帯回線でHD映像を飛ばすことができる『LiveU』
LiveUとは、携帯の回線を通じてHD映像を飛ばすことができる機器で、携帯電話が使える場所であれば、どこからでも中継が可能なものです。
LiveUの送信装置から、スタジオに設置された受信サーバーに送信され、スタジオ内のスイッチャーに入力されています。撮った映像が送信されて、実際の配信画面に乗るまでには、5秒ほどのタイムラグがあり、また、受信サーバー側で送信機の電池残量などの状態も管理できるようになっています。今回の業務では、送信機のイヤホンOUTにイヤホンを挿すと、スタジオからの指示が聞こえる仕組みになっていました。
中継先でカメラマンを担当
私は中継先でカメラマンを担当しました。今回、初めてこの機器を使用しましたが、送信機は手のひらサイズで、驚くくらい軽量でコンパクトでした。送信側の使い方は簡単で、カメラからのSDIoutを入力し電源を入れるのみです。現場に持って行くものも少なく、手軽に中継ができてしまうことに驚きました。
送信機は2~30秒ほどで電源が立ち上がり、受信サーバーへの送信が始まります。カメラマンにはアシスタントはつかず、カメラマンがカメラを持ちながら送信機と予備バッテリーを入れたポーチを背負うだけの、シンプルなスタイルで中継が可能になります。
画作りについてカメラマン同士で入念に話し合い
今回は2カメをLiveUで生中継しました。普段スタジオなどでの収録業務は、他のカメラがどういう映像を撮っているかを確認するモニター(送り返し)があるのですが、今回は野外からの中継で映像を確認できるモニターがなかったため、もう一人のカメラマンと事前にどういう映像を撮る(画作り)をするのかなど、役割を入念に話し合い本番に挑みました。
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実際の配信は、リアルタイムでは確認できませんでしたが、後で配信された映像を確認したところ、ノイズや問題などもなく配信されていていました。本番中は、演者が走る場面や、途中で雨が降ってきたりと、大変な場面もありましたが、無事配信を終えることができました。日々の業務を通じて、こうした新しい映像機器に触れる機会があることは、とても刺激になります。
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