映像技術解説

撮影時の基本的な画の構図『三分割法・シンメトリー・対角線構図』

こんにちは。撮れ高 映像部の佐々木です。

みなさんは好きな映画や心に残ってる映像作品などありますか?私は過去にいくつもの作品を見てきましたが、何作品もあります。

なぜ好きな作品の代表的なシーンは印象に残るのでしょうか。監督による独特の演出や、カメラワークによって好きになる方が大勢いると思います。過去のブログでカメラワークについてお話しましたが、カメラワークで演出をつける前に大事なものが、撮影する画の構図です。今回は基本的な構図について話したいと思います。

過去記事:表現や視聴者の心理的印象を変えるカメラワーク『ズームイン・ズームアウト』について

構図とは物事を全体的にとらえた時の画面の構成

構図というのは、物事を全体的にとらえた時の画面の構成のことを指します。なにを中心的に見せたいのか、なににインパクトを持たせたいのかは1つ1つのシーンで変わってきます。そうすると、自然と画面の構図も変わります。

その構図は、三角形であったり、左右対称であったりと、たくさんの手法が存在します。構図は全て違う形ですが、どれもベースとなっているのはバランスです。数ある構図の中で一番よく使われているものを紹介させていただきます。

代表的な構図は3つあります。『三分割方、シンメトリー(左右対称)、対角線構図』です。この3つがどのような構図なのか1つずつ話していきます。

みなさんが良くお目にかかる構図はおそらく、被写体を中心に配置する画だと思います。真ん中に置く事も場面によっては間違いではないのですが、ずっと使ってしまうとワンパターンの作品になってしまいます。色々なパターンを出すためにも構図は大事です。

三分割法について

はじめに三分割法についてお話します。三分割法とは画の縦と横を三分割に別けて配置する構図です。右側に被写体を配置する事によって、左側にスペースが生まれます。スペースを作る事によって意味を持たせることができます。例えば二人が会話をしている場合、次のカットで左側に被写体を置き、右側にスペースを作ると、視聴者に会話をしているという印象を持たせることができます。

シンメトリーについて

次はシンメトリーについてです。シンメトリーと言うのは、左右対称、上下対称の構図のことを言います。シンメトリー構図を使う事によって、バランスのとれた美しい画が出来上がります。風景をする際に使われることが多く、左右対称にする事によって、人間の心理上、見入ってしまい引き込まれる画が完成します。縦の左右対称以外にも、被写体と水面を反射させ、上下対称にして撮られることもあります。

対角線構図について

最後に対角線構図についてです。対角線構図とは画の対角線上に被写体を配置する構図の事です。この構図は動きや奥行きを伝えるために使われることが多いです。配置の仕方や配置する被写体によって、安定感を得られるだけでなく、動きのある画を撮ることができるので、人物や動物をする際に効果的な構図です。

構図をしっかりと場面に合わせて使い、心理的に美しい画を作る事により、作品を見ている方々の印象に残る物が完成します。他にも沢山の構図が映像作品には存在します。カメラワークと一緒に構図にも注目して見てください。

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