映像技術解説

生放送を分かりやすくするSW(スイッチャー)の仕事について

こんにちは。撮れ高 映像部の宮坂です。今回は生放送の舞台裏について紹介します。そもそも生放送とは、ご存知の通りリアルタイムで放送・中継をしている番組のことです。

生放送は様々な素材画面を用意しています

生放送は編集で足すことが出来ないため、収録・編集された番組に比べると分かりづらくなりやすいので、色々な素材画面が用意されます。素材とは、口頭では分かりづらい説明を文章にしたものや、テロップ、名前スーパーなど様々です。もちろん本番前に入念なチェックを行い、そもそもの文言や素材を出す順番、 シチュエーションによって使い分ける部分の確認など、ディレクター(放送責任者)とオペレーター(機械を操作する人)で打ち合わせをします。

制作部にとっては、生放送の番組で唯一落ち着けて、流れを整理できるのが、事前収録されたVTRを流している時などです。ただその間も、ワイプ(演者を映し出している小窓画面)があればカメラマンとSW(スイッチャー)は休みがありません。

生放送中のSW(スイッチャー)の具体的な業務内容

ワイプを表示するのも、中にどのカメラを使うかもSW(スイッチャー)の操作になります。出演者の方がVTR中にお手洗いに行く、となったら、ワイプをアウトする(消す)か、後ろを横切らない人に切り替えます。

テロップや、V出し(VTRを出すこと)、様々な分野にSW(スイッチャー)が関わっています。話の流れに合わせて出すテロップが正しいか、その番組内で初めて出たアナウンサーの名前スーパーは出したか、などにも気を配らなければなりません。各担当のスタッフが用意している画面を、最終的に本線(オンエア)に乗せるのはSW(スイッチャー)の仕事なので、「押したら中身が違かったから自分のせいではない」というのは通用しません。

SW(スイッチャー)は重要を役目を持つやりがいのある仕事です

プレビュー画面で自ら確認して、テイクする(ラインにのせる)という事が大切で、SW(スイッチャー)は全てに責任があります。出演者のトークを聞き、カメラを選択しながらサブ内で飛び交う会話も聞き逃さず、素材画面の中身を確認してテイクするなど、とてつもない集中と経験が必要ですが、とてもやりがいのある役目です!

 

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