映像技術解説

ロケ収録やライブコンサートで使用される『ENGカメラ』について

みなさんこんにちは!撮れ高 映像部 西村です。

日々仕事をしている中で、僕たち撮れ高スタッフは当然カメラを触っています。収録現場で使われるテレビカメラには色々な種類があります。ロケやライブなど、用途にあったカメラを使用しています。

そこで今回は数あるカメラの中から、「ENGカメラ」についてご紹介していきます。

ENG(イー・エヌ・ジー)カメラとは?

ライブコンサートなどで使用する中継カメラなどは、基本的に映像を送るためケーブルを繋ぎます。しかし、ENGカメラはカメラ本体で収録が出来るため、ケーブルが不要で移動などがスムーズに行え、会場内を自由に動き回りながらができます。ロケ収録などで良く使われていますね。

中継用のカメラは光ケーブルや同軸ケーブル以外に、ACケーブルを繋ぐことで、中継車に映像を送ると同時に電源をもらっていますが、ENGカメラはケーブルレスなためバッテリー駆動になります。

特に、ライブ中などはバッテリーを変えないといけないため、バッテリー残量を気にしながら撮っていますので、カメラアシスタントは予備バッテリーをCA(カメラアシスタント)バッグに入れて、カメラマンのケア・サポートを行っています。

ENGカメラを使用する利点など

ロケ現場だけではなく、ライブコンサートでもENGカメラを使用しています。基本的にケーブル捌きはありませんが、1階席から2階席というような移動の時には、三脚を持ってカメラマンと一緒に走ったりします。

ENGカメラの場合は、中継車に映像を送っているわけではないため、中継車からは何を撮っているのか確認できず、撮っている映像に関してインカムなどで指示を出すこともできません。

もちろん送り返し(他のカメラで何を撮っているのか)を確認することもできませんので、SW(スイッチャー)からカメラマンへの指示は、キャッチミー(送り返しワイヤレスシステム)を使用する場合がほとんどです。聞こえてくる会話の内容は、インカムで話している内容と同じですので情報の共有ができます。インカムと違うところは、受信だけで送信ができないため、カメラマンからの発信が出来ないというところです。

ENGカメラの特徴を生かして、コンサートライブ中に移動する事もあります。突然の移動でもケーブルレスなので、すぐ対応することが出来ます。カメラはその場に適したものを使用するのですが、カメラ1つで自由に動けるENGカメラはとても便利で、臨機応変に動きのある映像が撮れるのが特徴です。

ENGカメラの特徴を活かして、皆さんに満足してもらえるような良い映像をこれからも提供していきます。

弊社は、ENG撮影・ロケを始め、スポーツ・ライブコンサート・各種イベントの中継や映像出し、TV番組の収録・生放送、ネットLAN回線を使用しないネット配信対応や動画編集など、映像に関するサービスを幅広く提供しており、海外案件も得意としております。まずは、お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

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