制作実績

ライブイベント配信のテクニカルディレクターを担当~カメラポジションやケーブルルートを考案

みなさんこんにちは!撮れ高映像部の西川です。

先日ホールでのライブイベントのネット配信のカメラプランを考案する業務をご依頼いただき、TD(テクニカルディレクター)の役割を担当しましたので、今回ご紹介します。

会場の規模としては、500名程度が入るくらいのホールで、既にカメラ席として後方の中央や、最前列、客中45度の位置の座席は、売り止めして抑えられている状況でした。

過去の実績資料を参考にカメラの役割・ポジションを決定

カメラプランを考える上で、まず初めに考えたのは各カメラの役割とポジションです。カメラ台数は今回5台あり、以前、同じようなホール規模でのライブ案件を担当した際と同じでしたので、過去の実績を参考にして進めることにしました。

以前は、後方に引きのカメラ、演者のワンショットなどを抜くカメラ、ステージ前には上下に1台ずつ、センターにパットレールで移動できるカメラが配置されていましたが、ステージから花道が伸びていたいたため、今回は前回とまったく同じようには出来ませんでした。そのため、ステージ前にレールを敷いて撮影することができず、また演者さんが花道でパフォーマンスをする場合、ステージ前にカメラが3台あっても、後ろ姿しか撮ることが出来ない状況になってしまいます。

当初は、上下両方の45度の位置に1台ずつカメラを配置し、ステージ前には1台のみという配置にしていましたが、そのプランをクライアントに提案したところ、花道の使用は一瞬のみでほぼ使わないとの事でしたので、プランを再考し、最終的には45度は下手のみでステージ前の上下に1台ずつカメラを配置することになりました。

ケーブルルートの工夫や光伝送ケーブルの採用について

カメラ位置が決まると、ケーブルルートを考えていきます。まずは、スイッチャーの卓の位置をヒアリングし、そこからどのようにカメラにケーブルを引くかをプランニングします。今回は下手舞台袖にスイッチャー卓を置くとの事でしたので、基本的には下手の壁沿いを這わせていくことになります。

しかし、今回は基本的に同軸ケーブルを用いていて、カメラ1台あたりのケーブル数が3本ほどありました。そうすると後方のカメラへのケーブルが、2台分とはいえ合計6本になってしまいます。ホールの入り口の部分でケーブルの立ち上げも発生してしまうため、撤収のことを考えると、なるべくケーブル本数は減らしたいところでした。そこで採用したのが光伝送です。

光伝送を使用することで、数本のケーブルを1本の光ケーブルにまとめることができるため、後方に行くケーブル本数を減らすことができました。

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今回初めてTDとしてこのようなプランニングに関わり、難しさもありましたが、実際に自身の考えたプランが上手くいき、とても嬉しい気持ちになりました。

自身のプランニングにより使用機材の積み込みもすっきり

機材車の様子

自身でプランニングすると、自ずと必要な機材や不必要な機材がわかり、機材車への積み込みも普段と比べて、より下ろしやすさを考えた積み方をすることができました。あまりにも綺麗に積めたため、大きな忘れ物を疑ってしまいました。

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