皆さんこんにちは、撮れ高 映像部スタッフの柳町です。
先日、TVの生放送のドッキリ番組の撮影依頼をいただき、現場にCA(カメラアシスタント)として参加しました。
ドッキリ企画のため、現場では隠しカメラが多かったり、カメラがあまり目立たないように、アクリル板越しで撮影するなどしていました。また、アクリル板に三脚が反射してしまうので、黒幕で三脚を隠して、演者にバレないように工夫をして撮影を行っていました。
業務用ビデオカメラ2台とPOVCAM使用
今回は、業務用ビデオカメラ2台とPOVCAMという小型カメラ1台を使用しました。POVCAMは、照明さんにスタジオのバトン(照明が吊ってある棒状のもの)を下してもらって、バトンに固定して俯瞰撮影用に使用しました。
POVCAMの画角調整すですが、収録機のモニターだと画面が小さく、正確に画角を合わせるのが難しいため、外部モニターを使用して画角チェックを行います。また、小さい画面で見るより大きい画面で見た方が、実際にテレビで見た時の画角を想像しやすく、より正確に画角を決めることができるのが、外部モニターを使用する理由です。
光伝送装置を使用した映像システム環境を構築
今回担当した番組は生放送で、さらに複数のカメラを使用して撮影しているので、SW(スイッチャー・・・オンエア画面の切り替え操作を担当する人)担当のスタッフがいます。そのオンエアされている映像を各カメラマンは確認しながら撮影を行うのですが、この映像システム環境を作るため、カメラの映像をSW卓に送り、オンエア画面の映像(プログラムと呼んだりもします)を各カメラマンに返してあげる必要があります。まとめて送り返しと呼ばれたりしますが、今回は光伝送装置を使用して映像システム環境を構築しました。
光伝送装置はベース側と出先側の二手に分かれていて、その2つの装置を光ケーブルで繋ぐ必要があります。二手に分かれて各々に電源が必要なんですが、この伝送装置を用いることで、光ケーブルを介して複数の送り返し信号やインカム用の信号などをやりとりすることができます。
今回の撮影現場では、送り返しのケーブル2本とインカムケーブル1本を各カメラに対して引く必要があったので、そのケーブル類をビニールテープで巻いて1本にまとめました。1つにまとめる作業を「抱き合わせ」と呼ぶのですが、1つにまとめることで3本バラバラになっているよりもケーブルが巻きやすくなります。ケーブルを抱き合わせた状態・抱き合わせていない状態で実際にケーブル捌きを行ったことがありますが、抱き合わせをした状態の方が圧倒的に作業しやすかったです。
今回、初めて生放送で行うドッキリ企画に参加して、私が想像していた撮り方とは違っていて、そういう撮り方もあるんだ!と新しい発見をすることができました。カメラをスタンバイしておく場所の景観や色に合わせてカメラをカモフラージュしたり、箱に穴をあけて隠していたりと、色々な工夫からドッキリ番組を成り立たせているのだなととても面白く勉強になりました。
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