映像技術解説

スイッチャー機材『Roland V-1SDI』~ネット配信番組の現場で頻繁に使用する機能について

みなさんこんにちは!撮れ高映像部の西川です。

今回は、弊社で普段の現場で使用しているスイッチャー機材についてご紹介していこうと思います。今回紹介するのは、『Roland 3G-SDI VIDEO SWICHER V-1SDI』です。

Roland 3G-SDI VIDEO SWICHER V-1SDI(引用元:Roland Pro A/V – V-1SDI | 3G-SDI ビデオ・スイッチャー

今回は、『Roland V-1SDI』の数ある機能の中でも、弊社が担当しているネット配信番組の現場で頻繁に使用する機能をピックアップしてご紹介します。

クロップ機能

まずはクロップ機能です。このスイッチャーの入力4には、入力された映像をクロップして出力することが可能です。この機能は、例えばPC画面を入力してzoomなどの映像を出したい時に便利です。PCの画面はどうしても操作するとそれに反応してアイコンが出てきてしまったり、見せたくないタブバーなどが映ってしまうことがあります。

しかし、このクロップ機能を用いることで、映像を少し拡大して出力ができるので、見せたくないものを端に寄せておけば見えることはありません。また、逆に引いて小さくすることもできるので、使いようによっては、様々な場面に活用することが可能です。

DSK機能

続いて紹介するのはDSK(ダウン・ストリーム・キーヤー)という機能です。この機能は、1つの入力ソースを選択して、カラーを指定、キーイングし、他ソースと合成することができる機能です。この機能を用いることで、テロップを出したり、人物を合成することが可能です。

例えばテロップを出す際に使用する場合は、緑背景でその上に番組ロゴやテロップなどを配置した画像(マイクロソフトのパワーポイントのスライドショー機能を使用し、発表者ツールをPCに表示しておくと前後のテロップを確認することができて便利です)を用意し、PCなどでスイッチャーに入力。それをグリーンでキーイングし、ほかの映像ソースに合成すれば、簡単にテロップ付けをすることができます。

関連記事:キーイングの一種「クロマキー合成」について

今回紹介した『Roland 3G-SDI VIDEO SWICHER V-1SDI』は、基本これらすべて本体で設定するのだけで使用できるため、PC上でのややこしい設定など必要なく、多少の映像知識があれば使いこなせる点も魅力です。

弊社では、ネット配信業務の他、コンサートやスポーツなどの各種イベントにおける画出し・収録、ドラマの撮影、ENGロケ、MV制作、映像編集など、映像に関する業務に幅広く対応できます。お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

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