皆さんこんにちは。撮れ高映像部スタッフの平良です。
先日、ある企業様のVP(ビデオパッケージ)撮影業務をご依頼いただき、現場にカメラマンとして参加しましたので、今回のブログでは、その実際の撮影現場での様子をご紹介していきたいと思います。
グリーンバックの撮影現場
今回の撮影現場は、都内のグリーンバック設備のあるスタジオを使いました。レンタルできる会議室等を押さえて、グリーンバックの布を持ち込んで照明を立てて…といったゼロから作る場合も時々あるのですが、今回はスケジュールの都合もあり、グリーンバックのスタジオを借りて撮影となりました。
グリーンバックの撮影現場では、注意するべき点がいくつもあるのですが、第一に挙げるなら「照明」が一番大事になります。
この写真は実際の撮影現場のセッティング風景ですが、照明はいつもお世話になっている照明部さんにお願いしました。撮影する演者は1名で立ちの撮影のみですが、このような照明量になります。
グリーンバックの現場では、編集でグリーンが綺麗に抜けるように、背景の布にフラットに当てる照明も大事ですが、被写体に対しての照明づくりはもっと大事になります。被写体と背景の露出差を絶妙なラインで調整することで、初めて綺麗なキー抜きが成立します。
現場でクロマキー合成を用いてモニタリング
撮影している映像は、カメラから有線で大型モニターに接続してモニタリングしますが、今回はグリーンバックの撮影のため、仮でクロマキー合成をした画面をモニタリングできるように、合成用スイッチャーを噛ませました。
上記のイメージ画像にもあるように、実際にクロマキー合成で背景に使いたい静止画や動画をスイッチャーに取り込み、仮で合成した画面を、フロアやクライアントに見せることができます。こうした作業のおかげで、制作・クライアント・演者間でイメージを擦り合わせたり、完成図のイメージをより想像しやすいようにしています。
クロマキー合成の撮影は慎重に
コロナウイルスの影響でリモート撮影が増えたことで、グリーンバックで撮影する機会が一時期増えましたが、現場でとりあえず「なんとなく」で撮ってみて、編集でなんとかしているというスタイルをよく見かけますが、「背景グリーンにして、とりあえず引き画撮って」といったスタイルはかなり危険です。
ハマる画も出てくるとは思いますが、画角は変えられてもアングルは変えられないため、欲しい画のイメージがある場合は、被写体との距離感や照明の具合、アングル、画角などしっかり整理して撮影が必要です。
当たり前のことですが、同じバストショットでも毎回サイズが違ったり、なんとなくで照明を当てたりしていて、編集でなんとか持っていくスタイルを続けても、良い作品作りには繋がらないため、このような場合は、撮影環境から見直しが必要になります。
弊社では企業VP制作の他、ライブ・コンサートや各種イベントの撮影・収録、テレビ番組収録、ENGロケ、スポーツ生中継、リモート収録、ネット生配信、MV制作など、幅広く対応しております。まずはお気軽にお気軽に電話・メールにてお問い合わせください。
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