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ネットワークを用いたワイヤレスタリーシステムを導入【後編】

みなさんこんにちは、撮れ高 映像部スタッフの西川です。

今回は、先日ご紹介したワイヤレスタリーシステム紹介の後編です。

関連記事:ネットワークを用いたワイヤレスタリーシステムを導入 【前編】

とあるホールで行われたイベントの現場で実際に試してみましたので、その時の状況や、使用した結果をご紹介していきます。

撮影現場の状況について

まず、今回の現場は、キャパが5000人ほどのかなり大きめのホールでの撮影・配信業務でした。スイッチャー卓(ATEM Production Studio 4K 使用)が一階席の最後列に、カメラは最前列に3台、中段に3台の合計6台で、ATEMの真横にWiFiルーターを設置し、そこから「M5-TALLY」に接続するためのネットワークを飛ばしていました。

使用した結果ですが、結論から言うと、上手く機能させることができませんでした。

 

問題発生

WiFiに接続でき、ATEMにも接続成功し、あとはTALLYモードにしてATEMでスイッチングするだけ、という状態だったにもかかわらず、スイッチングをしても赤・緑に光ることはなく、待機状態のままとなりました。何度も接続し直したり、IPアドレス、カメラ番号の確認などその場で試せることはほぼ試しましたが、結局その日に光ることはありませんでした。一つ不可解なことは、M5-TALLYをSWITCHモードにするとATEMが反応して、M5-TALLYからスイッチングできることでした。接続はできているのにタリーのみ反応しない状況で、後日会社にて原因を究明することになりました。

会社でのチェック

チェック自体は、現場で使用する前に一度社内で行っていました。そこでは通常通り使用することができていましたが、今回の問題を受けて再びチェックし直すことになりました。再チェックの項目は下記になります。

  • ①トラブル当日と全く同じ機材を接続するのは難しいので、タリー周辺を当日に近い形で接続し、正常に動作するかを確認。
  • ②どのくらいの距離離れても使用できるのかの確認。

これらのチェックでは原因は特定できず、①に関しては、やはり同じように繋いだとしても、その周りの機材が当日とは違っていたり、ネット環境も当然変わってくるので、特に問題は生じず、いくつか違う繋ぎ方を試してみましたが、結局通常通り使用できてしまいました。

②に関しては、イベント当日にはWiFiルーターの真横で作業していたため、原因究明には直接関係ないと思われますが、ルーター自体の電波強度や、どのくらいの電波状況まで使用できるかを確認するため、実施しました。

検証結果

以下、結果になります。検証には3台使用しました。

○…3台全てが点灯 △…点灯するものとしないものがある ×…全て反応せず

  • 約20m地点:○
  • 約25m地点:△(1つのみ点灯)
  • 約15m地点(間に柱あり):×

※全て鉄製の扉を挟んで検証

さらに、障害物のあるところで確認した結果、M5-TALLY本体の液晶左上のアンテナが1本立っている状態だと、点灯したりしなかったりと不安定な状況になることがわかりました(0本だとさすがに全く点灯しませんでした)。

この結果から、実際に現場で使う際は、かなり広範囲に電波を飛ばすことができるルーターや子機を用意することと、アンテナが2本以上立つ環境で使用するべきだということがわかりました。今回の検証では、現場でのトラブル原因は判明しませんでしたが、これからも現場の中で試してみるなど検証を続け、使用できる環境を模索していきたいと思います。

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