皆さんこんにちは、撮れ高映像部スタッフの西川です。
先日TV番組のロケ撮影業務をご依頼いただき、CA(カメラアシスタント)として参加し、照明機材を使用しましたので、照明の灯りを調整するカラーフィルターについてご紹介します。
照明さんがいない現場での対応
照明さんがつかない現場では、CAが照明機材を準備します。普段はスタンドでLEDライトを使用していることが多いですが、今回は手持ちのタングステンのバッテリーライトを使用しました。三脚で固定して使うLEDライトには、LEDライトの裏に光量を調整するつまみが付いているのですが、今回使用したタングステンのバッテリーライトには光量を調整するつまみは付いていなかったため、フィルターを使って光量を変えていきます。
今回使用したフィルターは、コンバージョンフィルターと言って、撮影時の色温度変換フィルターとして作られたフィルムで、ENGのロケで使用するライトの他、舞台の照明など様々な場所で使用されています。
カラーフィルターの種類や使い方
コンバージョンフィルターはカラーフィルターの大きな括りの中の一つで、カラーフィルターは60種類くらいあり、全部に番号が付いています。今回持っていったフィルターは「B4」と「B5」という番号が付いていて、この二つは青っぽい色をしているフィルターです。
コンバーションフィルターは、色温度調整のフィルターのため、フィルターを選ぶ時のポイントとしては、使用しているライトの色温度と希望する色温度がわかれば、フィルターを簡単に選ぶことができます。
例えば、今回は室内の蛍光灯で、大体の色温度が4000〜4300K(ケルビン)の色温度で、元々の照明の色温度が3200Kになります。「B4」のフィルターは3200Kから4300Kに変更することができるため、「B4」のフィルターを照明の前につければ希望通りの色温度になります。他にも、ピンクやオレンジ・緑などたくさんの色のフィルターがあり、撮影の状況に応じて色を変えたりしています。
見たことある方もいらっしゃると思うのですが、近年では色を作ることができるLEDライトが主流となっています。音楽番組などでは、LEDライトを使用していることが多いので、カラーフィルターを使用することが少ないですが、スタジオで番組の撮影などを行う時は、タングステンのライトを使用しているため、色を変える時にはカラーフィルターを使って色を変えてあります。
例えば、ピンク系は10番代、赤系は20番台、アーバン(オレンジ)色は30番代と分かれています。照明さんはこの番号と色味を覚えており、番号を言っただけでその色のフィルターを準備することができます。
私も実際カラーフィルターの見本帳を見たことがありますが、例えば、黄色系のNo.41とNo.43は色の違いが本当に微妙ですので、番号が振ってあってフィルターがあればわかりますが、番号がない状態でどっちかと言われても見分けをつけるのは難しです。
今はカメラのことを学ぶことが多いですが、技術はカメラの他にも照明・音声とたくさんの技術職があります。カメラだけではなく、照明や音声についてももっと学んでみたいと思いました。
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