映像技術解説

TriCasterを使用したライブストリーミング配信時の便利機能

皆さんこんにちは、撮れ高映像部スタッフの近藤です。

先日配信の現場があり、そこでTriCasterというスイッチャー機材を見かけました。過去に使用経験もありますので、今回はTriCasterについてご紹介します。

関連記事:映像配信現場で多く使われる『トライキャスター』でできることをご紹介

TriCasterとは

過去のブログでも紹介されていますが、TriCasterはアメリカのNewTek社が開発したテレビ放送やインターネット配信などのライブ番組作りに必要とされるほとんどの機能があらかじめ詰め込まれている機材です。

基本操作はボタン操作が中心のため、そこまで映像に慣れてない方でも触れやすい機材になっています。他にも撮影するときに作成した設定をそれぞれ個別で保存することもできるので、毎回0から設定を作ることなく呼び出しができます。

ライブ配信時の便利機能

TriCasterでできることは多くあり、先に説明したライブストリーミング配信も特徴のひとつです。本来であれば、カメラとカメラ映像を切り替えるスイッチャー卓を繋げて、そこから配信ソフトが入っているパソコンに繋げなければライブ配信はできませんが、TriCasterはカメラを繋げて配信ができるように設定を行うだけでスイッチャーからライブ配信ができます。

さらに、指定したカメラの映像をそれぞれ収録することができるので、収録現場でスイッチングにミスがあった場合でも、編集で映像を差し替えるためのカメラ単体の素材収録ができます。

注意事項としては収録するカメラが多くなればなるほど、TriCaster自体に負荷がかかるので動作が重くなってしまうことです。また、直接TriCasterに保存するのであれば問題ないこともあるのですが、外付けのハードディスクに保存すると転送速度が足りずにコマ落ちしてしまったり正常に収録できないこともあります。

初心者にもやさしい機材

その他、配信でオンエアしている映像のスクリーンショットを撮ることができたり、画面構成を独自に作成したり、クロマキー合成やバーチャルスタジオを使った撮影も可能です。また、デジタルズームやカメラ操作のパターンを保存することができるので、カメラの画角を決めさえすればスイッチ1つでカメラ操作することができるようにもなります。

過去に私も操作をしたことがありますが、合成をするときの設定のしやすさや、クロマキー合成をした際に綺麗に抜くことが簡単にでき操作自体も直感的で分かりやすいので、初心者にも優しい機材だなと感じました。

弊社では配信業務やリモート収録の他、ライブ・コンサートや各種イベントの撮影・収録、、テレビ番組収録、ENGロケ、スポーツ生中継など、幅広く対応しております。まずはお気軽に電話・メールにてお問い合わせください。

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