映像技術解説

音の調整を行うイコライザーの種類やタイプについて

こんにちは、撮れ高 映像部スタッフ柳町です。

音楽を聴くと自然とリラックスできたり、背中を押されたりすると思います。
今は、ケータイで音楽を聴くことも多いのではないでしょうか。音楽を自分の好みの音で聴くことができたら、もっとリラックスできたりすると思いませんか?

そこで、イコライザーという機器について説明していこうと思います。

イコライザーとは

イコライザーは等しくするという意味で、指定した周波数帯(範囲)の音量を上げたり、下げたりすることにより音質を調整する回路です。ミキサー(音を整音する機械)の操作においてチャンネルフェーダーでそれぞれの楽器や声などの良い特徴を聞きやすくすることやハウリングの除去などにも有効的です。

イコライザーの種類

グラフィックイコライザー 通称:グライコ

グラフィックイコライザーは特定の周波数帯(特定の高さ)の音量を上げたり、下げたりする機材です。特定の周波数帯(バンド)の数によって正面のパネルに設置されているフェーダーの数が変わります。例えば、31バンドの機種では31個のフェーダーがあり、これらを上下に動かすことでその周波数帯の音質を調整することができます。

パラメトリックイコライザー通称:パライコ

グラフィックイコライザーとは異なる方式で、グラフィックイコライザーは調整できる周波数が固定されているのに対し、パラメトリックイコライザーは自由に調整でき、どの周波数帯をどのくらいの広さでどのくらいの音量を増減させるか細かく設定できます。

イコライザーのタイプ

シェルビングタイプ

特定の周波数の上もしくは下を増減する時に使います。

ピーキングタイプ

特定の周波数の周りをピンポイントで増減するときに使います。

フィルタータイプ

特定の周波数の上もしくは下を減衰するときに使います。

  • ハイパスフィルター=ローカット→低い音を除去
  • ローパスフィルター=ハイカット→高い音を除去

イコライザーは最初のうちは分からないものだよ。と何度も言われてきました。
どの周波数が良い特徴なのかどの周波数がハウリングを起こしているのか…と考えながらイコライザーで調節する。確かに難しいですよね。

ブログの初めに、音楽を自分好みで聴けたら…と書いてありますが、今までの説明だとイコライザー操作は難しそうですよね…

実は気軽に使えるイコライザーがあるんです!それは、iPhoneに元々入っているミュージックアプリです。iPhoneの設定からミュージックを選択し、そこからイコライザーを選ぶと色々な音質を選択できます。

例えば、「Dance」、「Jazz」、「Rock」など音楽のジャンルに合わせたイコライザーがあったり、「Vocal Booster」などボーカルを鮮明に聴く時にオススメの設定、低音を強調したい時は「Bass Booster」、低音・高音両方を強調したい時は「Electronic」など自分の好みの音質で音楽を楽しむことができます。

いつも聴いている音質よりこっちの方が好きかも!この設定の方が聴いていて心地がいいかも!と新たな発見ができるのではないでしょうか。皆さんも是非、iPhoneの設定で自分の好みの音質を探してみてください。

弊社では撮影をメインとして業務に励んでいますが、映像と同じくらい大事な音声についても学んでいるスタッフが多数在籍しております。

撮影に関するお問い合わせの他に、「音」にも拘った作品も担当致しますので、是非お問い合わせ下さい!まずは、お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

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