みなさんこんにちは!撮れ高 映像部スタッフの村上です。
ロケやスタジオ収録、どんな撮影にも欠かせない収録メディア。CA(カメラアシスタント)をしていくうえで、メディアチェンジなどは対応しなければならない業務です。
今回は収録メディアについて紹介していきたいと思います。
収録メディアの種類
まずメディアとは、カメラで撮影した映像や写真などを記録するメモリーカードのことです。収録メディアにも様々な種類があり、そのメディアがカメラが対応していなかったりするものもあります。メディアには、SDカードやメモリースティックなど、たくさんの種類があります。
SDメモリーカード
ほぼ切手ほどのサイズで、ほとんどのコンパクトデジタルカメラに対応しているメディアです。旧来のSDカードは最大2GBまでの容量しかなく、標準的なファイルフォーマットとしてFAT16が用いられています。そしてSDカードの中でもいくつか種類があります。
SDHCメモリーカード
SDHCは、最大32GBまでの容量を記録することができるようになりました。ファイルフォーマットがFAT32に対応し、動画撮影なども十分に撮影が可能になりました。
SDXCメモリーカード
デジタルカメラの高画質化や、HD動画撮影機能などが増えてきて、SDHCよりさらに大容量のカードが必要になり、ファイルフォーマットをexFATを使用することで、更に容量が大きくなったSDXCは64GBの大容量での記録が可能になりました。
miniSDカード
SDメモリーカードの小型版で、SDメモリーカードとは互換性があるので、端子の変換のみの簡易的なアダプタを使用することでSDメモリーカードとしても使用することができます。
メモリースティック
メモリースティックは、フラッシュメモリを用いた小型のメモリーカードで、カメラ以外にも携帯デジタル音楽プレイヤーなどの記録媒体でも使用されています。メモリースティックは大きく2つの「メモリースティック系」と「メモリースティックPRO系」の種類に分けられます。
メモリースティック系
電気的な仕様の違いによる従来型のメモリースティック。PRO規格では従来型の規格の上位互換となっているので、PRO機器では従来型のメディアを使用することができます。
メモリースティックPRO系
従来型よりも優れた上位規格のメモリースティック。メモリースティックPROでは、更なる拡張規格として転送速度に優れ強化した「メモリースティックPRO-HG」と最大記録容量を強化した「メモリースティックXC」があります。
SxS(エスバイエス)メモリーカード
映像のHD化を受けて、SanDiskとSONYが共同で策定した収録メディアです。SxSメモリーカードにはいくつか種類があります。
SxS-1(エスバイエスワン)
SxS-1は、高速データ転送により仕事の効率化が可能になったメモリーカードです。XAVC HD記録に対応してきたカメラなどが増加してきて、記録のビットレートが高い記録モードのXAVC Intra422に対応しています。
128GBのカード1枚分のビデオファイルも、約5分半という短時間での転送が可能になり、仕事の効率化に貢献することができます。ちなみに、128GB容量のカードで最大240分もの映像を記録することが可能です。
SxS PRO+(エスバイエスプロプラス)
SxS PRO+は高画質のビデオフォーマットの4K XAVCの記録に対応が可能な高速メモリーカードです。データ転送速度の高速化、そして4K XAVC記録にも対応したメモリーカードで、HDから4Kまで幅広い映像を安定させて記録することが可能です。
XQD(エックスキューディー)カード
XQDカードは主にフラッシュメモリーカード用に開発されたメモリーカードのフォーマットで、高画素ビデオカメラやデジタルカメラ向けに作られたメディアです。
SDメモリーカードよりも少し大きく強固な作りをしています。入出力、データ転送のインターフェースとして、PCI Express(入出力向けのインターフェース規格のひとつ)を採用しています。
XQDカードのデータ転送速度
大容量のデータを読み書きするには当然データの転送速度が重要になってきます。SONY製のXQDカードは全5シリーズの種類のカードが販売されており、最高440MB/Sの速度でデータを読み込むことができます。
- Hシリーズ(16〜32GB)、Nシリーズ(64GB)では、データ転送速度が125MB/S
- Sシリーズ(32〜64GB)では、データ転送速度が180MB/S
- Mシリーズ(32〜64GB)、Gシリーズ(32〜256GB)では、データ転送速度が440MB/S
比較的古い規格の転送方式を使用しているCF(コンパクトフラッシュ)カードに比べるとCFカード換算で、2000倍速超にもなります。しかし、XQDカードにはハードとの互換性がなく、メモリーカードを使用する際には専用のカードリーダーが必要となってきます。
今回はデータ転送速度に着目して収録メディアについて紹介しましたが、収録メディアの種類だけでたくさんの物があります。仕事の効率化を実現するには、データ転送速度は大切ですので、メディア選びの際にはポイントになってくるかと思います。
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