映像技術解説

撮影現場で役に立つテープの種類や使い方について

皆さんこんにちは!撮れ高スタッフの西村です。

撮影現場では様々なテープを使用しますが、それぞれのテープはどれも役割が違い、撮影現場では必要不可欠な存在です。ライブコンサート収録現場では、お客さんの導線にケーブルが横切ることはよくあることですが、安全への配慮が何よりも大事なため、ケーブルを養生テープで貼り付けて、引っかからないようにします。

養生テープやビニールテープはよく使うこともあり、知っている方も多いと思いますが、今回は撮影現場で使用する少しマニアックで便利なテープについてご紹介します。

パーマセルテープ

このテープは養生テープやビニールテープのような粘着テープとは素材が違い、和紙のような紙をベースに高級な糊が使用されているため、簡単に切り貼りでき、粘着テープのように跡が残らないのが特徴です。黒色を使用することで、ライブコンサートの会場のような暗い撮影現場では目立たずしっかり張り付くため、とてもおすすめです。

現場では放送用カメラからモニターに電源を供給する『Dタップケーブル』を使用する際は、パーマセルテープを使用します。Dタップケーブルはカメラ側がとても取れやすく、撮影中に抜けてしまう場合もあるため、パーマセルを使用ししっかり固定します。使用後にテープの跡が残らず、黒を使用することでカメラと同じ色で目立たないのが利点です。

ガッファーテープ

ガッファーテープは、布製の粘着テープで黒や白のほかに蛍光色など様々な色の種類があります。その中でもライブコンサートの撮影現場では蛍光色を使うことが多いです。

先ほどのパーマセルのように、カメラはあまり目立たないよう黒色を使いますが、そもそもガッファーテープはカメラマンが位置を把握するために使用するため、ライブコンサートの会場で見えるように、蛍光色を使用します。

ガッファーテープで小さい三角を作り、特機を使用する場合は、ピントが合っている位置にそれを貼ることで、ピントが合うところが一目で分かります。また、レンズチェンジのあるカメラでは、レンズを変えるとカメラのバランスが変わってしまうため、各レンズごとにバランスの取れた位置をマークすることで、撮影する体制をすぐに作ることが出来るなど、ガッファーテープはとても重要な役割を担っています。

このほかにもテープはたくさんありますが、どれも役割が様々で使用用途によって使い分けています。しかし、テープの種類によっては跡が残ってしまうケースも多く、一部の会場ではテープの使用を禁止するところもあります。

テープは重要なものの1つですが、使い方はしっかりと理解した上で使用しなければいけません。特にガムテープは粘着力が強力なのですぐ跡が残ってしまうので使う場合は注意が必要です。

弊社では、ライブコンサートの画出しや収録、ENGロケ、PV撮影、ネット生配信・中継、動画編集など、幅広く対応できますので、まずはお気軽に電話・メールにてご連絡ください。

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