映像技術解説

シャッタースピードについて~活用方法や絞りの操作など

皆さんこんにちは。撮れ高映像部スタッフの村上です。

シャッタースピードと絞りは写真撮影の基本です。シャッタースピードの変化が光量の変化にもつながります。うまく活用できれば、より自分の求める写真を撮影することができます。今回はシャッタースピードについてご紹介いたします。

シャッタースピードとは?

シャッタースピードとはシャッターの開閉時間、つまりカメラに光を取り込む時間をいいます。シャッター音の長さと捉えるとわかりやすいかもしれません。シャッターがレンズに取り込む光量を決めるシャッタースピードが画像の出来を決めます。

シャッタースピードを数値化した際、その単位は秒です。例えばカメラの表示で1/30とあれば、30分の1秒ということになります。一般的に1秒未満のシャッタースピードは分数で表します。写真撮影において、光量は多ければ良いわけではありません。明るい場所・シャッタースピードが遅い設定で被写体を撮影すると光量が多いために白飛びしてしまいます。

シャッタースピードの関係性

シャッタースピードが遅い場合

  • 光量:多い
  • 手ブレ:起きやす

シャッタースピードが速い場合

  • 光量:少ない
  • 手ブレ: 起きにくい

シャッタースピードの活用方法

明るい場所は光量が多いため明るすぎる写真にならないよう、シャッタースピードを速くします。その結果、手ブレの心配はなくなります。一方、暗い場所は光量が少ないので少しでも多く光を取り込むために、シャッタースピードを遅くします。その結果、手ブレしやすくなります。

例えば、歩行中の人を撮影します。シャッタースピードを速くすると人物の動きにピンが合うため、人の動きも写真では止まっているように見えます。逆に、シャッタースピードを遅くするとシャッタースが開いている間に、人の動きが撮影されるため、人の動きはブレます。高速で移動しているようにも見えて、むしろシャッタースピードを速くして撮影した写真よりも、歩いている雰囲気が出ているようにも感じられます。

速いシャッタースピードで撮影した写真
遅いシャッタースピードで撮影した写真

絞りの操作について

シャッタースピードと同様、絞りの操作は重要です。絞りは光が通じる穴の大きさを指し、絞りを開けば光が通じる道も開けて、光量が多くなります。絞りとシャッタースピードを使いこなすことで、適切な量の光をレンズから取り込み、程よい明るさで写真を撮ることが可能になります。

ここで言う程よい明るさとは「適正露出」のことを言います。また、絞りは写真のピントが合う範囲を決める機能でもあります。絞りを開放していくとピントの合う範囲を決める被写界深度は浅くなり、シャープに写る範囲が狭くなります。絞りが閉じた状態では被写界深度は深く、広い範囲でピントが合うため、遠近問わずハッキリ撮影できます。

カメラ初心者でシャッタースピードをコントロールしたい時は撮影モードをシャッタースピード優先に設定すると良いです。シャッタースピードについて理解すれば撮影技術が身につきます。手ブレを防ぎ、明るさも操作して撮影が可能となります。

弊社は、写真撮影はもちろんのこと、TV番組のロケやスポーツ中継・ライブコンサート等のイベントでの画出し・中継・収録、ネット回線(LAN回線なしでも対応)を使用した生配信、アーティストのPV撮影、動画制作・編集など、映像に関する技術を幅広く提供いたします。まずは、お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

株式会社 撮れ高 (03-6274-8982)

撮影スケジュール