映像技術解説

撮影現場におけるポールキャット(オートポール)を使用した撮影方法をご紹介

皆さんこんにちは!撮れ高 映像部スタッフの西村です。

弊社では、ライブコンサートの収録や画出しの現場が多く、私自身も去年はライブコンサートの現場がほとんどでした。しかし今年は、スポーツ中継などの中継業務が多くなりつつあり、スポーツが好きな私は、多くのスポーツ中継の現場に行かさせていただいています。

現場やスポーツによってやり方が違ったりと対応が難しいところもありますが、好きなスポーツを近くで見れるので、楽しいという感情しかありません。もちろん仕事を第一に考えているので、近くで見ながらも、ミスのないように仕事に励んでいます。今後も多くの現場が入っているので、真剣にやりながらも楽しみたいと思います。

先日、ある現場でカメラを設置するためにポールキャットを使用しました。様々な現場で使うことが多くなっており、この便利なポールキャットについて今回はご紹介したいと思います。

ポールキャット(オートポール)とは?

そもそもポールキャットを皆さんご存知でしょうか?ポールキャットとは、伸縮する棒の先端に床などを傷つけないために丸いゴムがついており、支柱のように使用できるもののことを言い、オートポールとも呼ばれています。

使い方としては、壁と壁で突っ張らせたポールキャットに照明を吊るして支柱として使ったり、2本縦方向に天井まで伸ばし、そのポール間に1本棒を設置すれば簡単に背景紙を設置することが出来ます。

普段はこのように使用することが多いですが、では、撮影チームがこのポールキャット使用するときはどのようなときなのでしょうか?使い方を考え出すとたくさん出てくると思いますが、今回は私が現場で実際に見た使用方法を紹介いたします。

防犯カメラのような映像

まず1つ目は、1本のポールキャットの先端にポブカムのようなものを設置し、それを天井まで伸ばし、画角を調整すると、まるで防犯カメラの映像のような部屋全体の画が撮れます。

普通の放送用カメラで三脚をフルで伸ばして撮ろうとするとカメラ本体で画角を合わせたり、ピントをとったりするので、必然的に人も同じ高さまで上がらないといけません。

しかしこのようにポールキャットを使用するとカメラ自体も小さいですし、ポブカムの本体で操作するので、ポールキャットの下で画角を調整出来るので、手間が省けます。ですので時間の短縮にもなり、ドラマの撮影などにはすごくオススメです。

隠しカメラにも最適!?

ドッキリ番組のようなカメラを隠す時にもポールキャットは役立ちます。これも同じくポブカムのようなカメラの小さいものを使用し、1本のポールキャットに高さはお好みですが、部屋の隅の方に設置します。

そのままだとバレバレなので、その環境に適切なもので隠せばちょっとしたスペースでカメラを1台設置することが出来ます。もし高さ違いのカメラがもう1台必要であればポールキャットの上の方に設置すると1本に2台のカメラが設置出来ます。高さがあるため、1本あれば何台も設置することが出来、とても便利です。

今回は私が使用したことある使い方しかご紹介していませんが、他にもたくさん使い方があると思います。ただの伸びる棒で、カメラには関係ないと思いがちですが、とても便利なので、知っておくと良いかもしれません。

弊社はスポーツ中継やドラマの撮影以外にも、ライブコンサートの画出し・収録・中継など、映像技術に関する業務については、国内外問わず幅広く対応しています。特に最近はネット生配信にも力を入れており、ネット回線さえあればすぐにでも配信できるノウハウと実績も持っております。まずはお気軽に電話・メールにてご連絡ください。

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