制作日記

特殊機材(特機)のメンテナンス方法~潤滑油・グリースの使い方

こんにちは。撮れ高 映像部 宮坂です。

撮影業務の仕事においては、撮影だけでなく、撮影機材のメンテナンスも定期的に行わなければいけません。機材を何十年も使っていると、使用されているネジが錆びたりします。今回は、特殊機材(特機)のメンテナンス方法と、その時に使っていた潤滑油・オイルについてご紹介します。以前、勤めていたところは、撮影で使用されるクレーンや移動車などの機材を扱っている会社だったため、潤滑油やグリースは必需品で、種類も様々あり金額も安いものから高いものまであります。

潤滑油・オイルで錆び落とし

潤滑油は、特機で使用されるレールの錆びなどに多く使いました。ただレールの滑りを良くするものでは無く、レールの錆びまで取ってくれる優れものです。使い方ですが、レールの錆び部分に潤滑油・オイルを散布し軽くヤスリをかけ、その後ウエス(機械器具類の清掃に用いられる布のこと)で拭いていきます。錆びも取れレールが綺麗になり、滑りも良くなり一石二鳥です。

シリコンスプレーでオイル・グリース落とし

潤滑油を使用している機材でグリースなどが塗ってある場合、まずそのグリースを取らなければなりません。洗っても取れないグリースはシリコンスプレーを使って取ります。シリコンスプレーとは、物に吹きかけると薄くシリコンがかかり、滑りをよくしたりするものですが、オイルやグリースの汚れを取るにもピッタリな商品です。潤滑油・オイルやグリースが付いてる部品をウエスで落とし、その後びしょびしょになるまでシリコンスプレーを散布し、ウエスで拭きます。そうすることで、綺麗にオイルやグリースが取れます。

グリースには固形の物からチューブ状の物まであります。主に伸縮タイプのクレーンに使っていました。伸縮部分のワイヤーに塗ります。古くなったグリースをウエスで拭き、少量のグリースを手に取りワイヤーに塗っていきます。服に付くともう取れませんので、服に付かないように注意しなければいけません。その他、ネジを締めた上に塗ったりする事があります。

オイルやグリース使用後は手荒れを防ぐケアが必要

潤滑油・オイルやグリースなどを使用した後は当然手が汚れますが、普通にハンドソープなどで洗っても取れません。そのような時は工場用のピンクの粉洗剤を使って油を落とし、その後に普通のハンドソープを使って取ります。もしくは、先程話したシリコンスプレーを手に吹きかけて、ウエスで手をしっかり拭き、ハンドソープで手を洗います。手荒れが凄いのでハンドクリームが必需品になりますね。

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