映像技術解説

コーデックの基礎知識とその種類についてご紹介

こんにちは!撮れ高 映像部 スタッフの西村です!世間では、YouTubeなどの動画投稿が流行っていますね。そこで今回は「コーデック」について説明していきます。

コーデックの基礎知識

コーデックとは、音声や画像などを、コンピュータで扱うデータ形式に変換をしたり、元に戻したりするための機器や機能です。最近では、データを圧縮したり伸張する(元に戻す)ことに重点が置かれることも多くあります。コーデック(Codec)は、「符号化・符号器」を意味する「coder」と、その逆の手順である「復号」を意味する「decoder」を合わせた言葉です。また日本語で、「符号化・復号化」といった言い方をすることもあります。

コーデックには、「コーディング(エンコード)」と「デコード」と言う言葉があります。次はその2つについて説明します。

パソコンを扱う上で、アナログデータをデジタルデータに変換することがあると思います。この変換のことを、コーディングまたは、エンコードと言います。次に変換したデジタルデータを元のアナログデータに戻すことを、デコードと言います。

そして、コーディング(エンコード)とデコードの両方の機能を持った専用装置をコーデックと呼んでいました。
しかし最近は、パソコンで動画を扱うソフトでもコーディング(エンコード)とデコードができるようになっています。そのため、そういったソフトの機能や、そういったソフト自体を『コーデック』と呼ぶことが多くなりました。

コーデックの種類

一言でコーデックと言ってもコーデックには種類があります。そこでいくつかのコーデックを紹介します。

MPEG-1

ビデオCDなどで使用される標準規格ですが、現在はあまり使われていません。画質も再生時の負荷も低いですが、ファイルサイズは大きめです。

MPEG-2

1995年に誕生した規格で、現在でもテレビのデジタル放送を中心に利用されています。MPEG-1に比べ画質が向上、圧縮サイズも半分以下となっています。

MPEG-4

モバイル機器でのネット動画の視聴を想定し開発された規格ですが、現在は様々な機器で幅広く利用されています。高画質で圧縮サイズも小さいという優れた規格です。

DivX

MPEG-4をベースにDivX,Inc.により独自に開発された規格です。MPEG-4に劣らない画質でありつつ負荷はより抑えめであるため広く普及しています。

Xvid

DivXの商用化に反対するプログラマー達によって生まれた規格で、性能はDivXと同じです。ちなみに名称はDivXを逆読みにしたものとなっています。

H.264

現在、高画質動画の主流となっている規格です。MPEG-4を超える高画質でありながら圧縮サイズも小さめです。ただし再生時の負荷は大きいです。

コーデックや変換などよく分からないと思いますが、もし動画を扱うのであれば、ある程度は知っておくと便利です。今は動画の時代と言っても過言ではありません。変換ソフトはともかく、特にコーデックについては知っておいても損はありません。

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