こんにちは!撮れ高 映像部スタッフの西村です。
私たちは日々仕事をしている中で、様々なスタッフに支えられています。その中から、今回はビデオエンジニア(VE)ついてご紹介いたします。
ビデオエンジニア(VE)とは?
ビデオエンジニア(VE)とは、ビデオカメラや各種映像機器の調整・設定をする技術者です。VEはまず、映像システムの構築、設計、配線、機材の動作確認をします。次いで本番での色・絞り(アイリス)調整など、各カメラの映像信号管理を行い、その他テレビ中継等における伝送や使用機材のメンテナンスなども行います。実際の仕事内容は会社や所属により、千差万別で多岐に渡ります。
それ以外にも、普段からカメラや周辺機材の整備・点検をする事も重要な役割です。VEの需要は多く、人手不足からロケ撮影・収録などでは、カメラアシスタントが兼務する場合もあります。テレビ放送において、カメラマン等を裏方とするならば、裏方のさらに裏方的な要素が強い仕事です。
撮影した映像の色や明るさの調整が最も重要
VEの仕事の中で最も重要なのは、撮影した映像の色や明るさの調整です。カメラで撮影した映像は、光源が変わると微妙に色が異なって画面に写ります。
例えば、女優さんの顔を3台のカメラで撮影してそのまま放映した場合、撮影したカメラによっては、肌や髪の色が違って写り、映像切り替えて見たときに、とても違和感のあるものになってしまいます。そこでVEが放送前に、収録された映像の映像信号の波形を調整し、 色・明るさ・画質などを整えています。
また、色が揃いさえすれば良いのというものでもなく、色味の具合で映像の印象が全く違うものになりますので、この調整はエンジニアの腕の見せ所になります。例えば、赤みを強くして情熱的な印象にするといった演出の意図に沿った調整など、映像が与える心象に配慮し、映像の魅力を最大限に引き出すことが求められます。
バックフォーカスの調整
バックフォーカスとは、レンズの最後端から焦点までの距離のことです。「フランジバック」とよく間違えられますが、「フランジバック」は、レンズを取り付けるマウントの接触面から焦点までの距離のことですので、同じマウントにどのレンズを取り付けても、フランジバックは変わりません。
ライブコンサート収録のほとんど現場では、リハーサル後にビデオエンジニアさんとバックフォーカスをとります。バックフォーカスはカメラのレンズの根元にネジがあって、それを回して探りながらVEさんのとの確認をとって、バックフォーカスをとります。
機械的なトラブルもVEが対処
収録した映像の場合、数えきれないスィッチが並ぶコントロール室でモニターを見ながら色の調整作業をします。そのモニターに映っているのは、カラーチャートのようなものであったり、グラフのように波形が映し出されるだけのものだったりで、一般の人は、それを見てもサッパリ意味がわからないようなものばかりです。
VEさんはそのモニターを見ながらスイッチを操作して、信号の波形を調整し色を整えます。他にも映像に関わる技術的な仕事は幅広くVEに任されます。機械的なトラブルが発生すれば、対処するのは幅広い知識を持つVEになります。
私たちも映像に関わる大勢のスタッフさんと協力して、皆さんに良いものを 日々 お届けできるように頑張っていきたいと思います。
弊社は、ジャンルにとらわれず様々な撮影に携わっており、ライブ・コンサート、スポーツ中継、ENGロケ、PV撮影、映像制作など、たくさんの現場の案件に日々励んでおります。弊社スタッフにもご協力できる案件がございましたら、お気軽に電話・メールにてご連絡下さい。
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