こんにちは!株式会社撮れ高撮影部上原です。
先日ミュージックビデオの撮影にCA(カメラアシスタント)参加し、クレーンとシネマカメラを使用しましたので、その内容についてご紹介したいと思います!
今回使用したクレーンについて
今回のMVでは下から上に、上から下に縦横無尽にカメラワークを作るため、クレーンを手配いたしました。クレーンは特機(特殊撮影機材)とも呼ばれ、扱いが難しいが分扱えることができれば、撮影方法の幅がとても広がる可能性に溢れた機材です。今回使用したスコーピオ23’は、アームが7m程伸び、高さもかなり出せるため、カメラワークに自由度が高いクレーンです。
使用したシネマカメラについて
使用したカメラは「SONY FX9」でメインレンズが「CANON CNx10 25-250」になります。FX9の特徴としてはやはり、Dual Base ISOシス厶が最大の特徴になります。DuaI BaseISOシステムは基準となるISO感度が2つあります。基本的に、TV用カメラや一眼レフカメラは、BaseISOが800に対してISOを4000等にしてしまうとノイズが激しく出てしまい、完成度が著しく下がってしまいます。しかし、FX9はBaseISOを4000まで引き上げられるため、ノイズがなくクリアな映像になります。今回の撮影業務において、この機能が大いに役に立ちます。
関連リンク:BASE ISOとは(SONY クリエイターズエルプガイド)
FX9はセンサーサイズがフルサイズであり、いわゆる大判カメラなのですが、CN10x25-250はS35(スーパー35mmモード)に対応しており、レンズ搭載の1.5倍エクステンダーを入れることで、フルサイズ対応のレンズとなります。その為、エクステンダーを入れた場合、昼の撮影時は良いのですが、夜になってしまうと、絞りを開放にしても、T値(レンズの透過性を加味した実質的な明るさの指標)が、4.4〜5.9に落ちてしまうため、光量が足りない場合が出てきます。もちろん照明も当てますが、ISO感度を少し高めにしたほうが、より全体が明るくなり世界観がわかりやすい画を作ることができます。
MV撮影を経ての感想
今回のMV撮影ではクレーンを使用したり、ローニンを使用したりと、カット割りが特機が多く大変でしたが、普段使用しないシネマカメラやシネマレンズを使用するなど、私自身あまり余裕が無い中、クレーンを搬入して組んだり、クレーンのアームのワークを作る特機部さんには大変お世話になりました。まだまだ機材の勉強や撮影方法の勉強など学ばなければいけないことが沢山有るため、日々頑張っていきます。
弊社では、MV制作の他、ライブコンサートやイベントの撮影・収録・画出し・生中継、TV番組などの撮影、収録、ネット配信、ENGロケなど、映像に関する業務について幅広く対応可能です。お気軽に電話・メールにてご連絡ください。お待ちしております。
株式会社 撮れ高(03-6274-8982)