皆さんこんにちは!撮れ高映像部の中崎です。
先日、ボクシングの配信アプリによる生配信業務をご依頼いただき、CA(カメラアシスタント)として参加させていただきました。今回はその業務内容をご紹介いたします。
大型アリーナで設営~生配信の2日間
現場は、最大15000人を収容できる大型アリーナで、1階の中央にリングを設営して、その周囲を囲うようにも座席を用意しており、臨場感溢れる会場でした。生配信としての業務は、2日目の本番のみだったものの、大型会場だったこともあり、前日の設営から大変でした。
今回は、中継車を通して配信アプリでの生配信だったのですが、会場が広いことで100mのケーブルでは足りず、ケーブルをジョイントして使用していました。1階から2階までケーブルを立ち上げて2階席にあるカメラまでケーブルを引くなど、予め用意して頂いていたケーブルの配線図を見ながらの準備でしたが、会場特有のケーブルの引き方がありとても苦労しました。
また、中央リング周りには、普段の撮影でよく見るハンディタイプのカメラだけでなく、リングでの撮影に特化したようなタワーカムや、入場時の花道ではローニンを使用した撮影などがありました。
選手控室・入場までの裏側の撮影をサポート
本番中に担当したのは、リング周りのカメラではなく、選手控室や花道に行くまでの裏側の撮影でした。今回のイベントは規制がとても厳しく、スタッフがもらったパスの色にも違いがあり、裏側でも選手控室に入ることのできるパスの数はとても少なかったです。選手が待機している時やバンテージを巻いている時など、かなりの緊張感が伝わってきた為、規制されている理由も納得できました。
配信中は、待機中の選手へのインタビューや入退場口までの廊下の様子を、2人のCAでサポートするというものでした。2人の選手の控室を急いで行き来する必要があったり、その時々の指示を聞いて撮影の対象を急遽変更するなど、臨機応変な対応を求められたりと、会場の裏側での撮影の大変さ知ることが出来ました。また裏側での撮影ということで、会場とは異なり少し薄暗い場所であったため、カメラチェックだけでなく、ハンディライトを使用する場合としない場合を想定し、カメラマンやもう一人のCAと確認しながらホワイトの調整を行っていました。
カメラマン誘導やケーブル捌きはCA2人で協力しあい集中して対応
本番中のケーブル捌きですが、各選手の控室が離れた位置にあり、また、入場や退場までの廊下の撮影時の際には、常に他のスタッフや関係者の往来があるため、まだ経験の浅い私にはとても困難なものでした。カメラマンはもちろん、各関係者や選手の足にケーブルが引っかからないよう、常に次の撮影場所を把握し、先回りをしてカメラマンとケーブルの導線の確保を行わなければならないため、カメラマンとCA同士のコミュニケーションを常に怠らないことだけを意識して業務にあたっていました。
特に入退場時の様子を廊下で撮影する際は、カメラマンは後ろを向いて歩きながら撮影をするため、撮影が始まる前にケーブルを邪魔にならないように、溜めを置く場所にも注意しつつ引いておき、撮影中はカメラマンを誘導しつつ、ケーブルを巻くことで回収して移動するというな状況で、かなり集中して作業を行いました。カメラの後ろに付く人と、溜めを作っていた場所でひたすらにケーブルを巻くということを、担当分けして撮影に臨んでいたのですが、カメラが回っている時は声が出せないため、身振りでのコンタクトを事前に決めていたことで、大きなミスを起こすこともなく撮影を終える事ができました。
撤収作業時のケーブル回収は課題が残りました
撤収作業では、主に設営したケーブルを回収を担当したのですが、やはりまだ経験が浅いことからケーブルを巻くスピードが遅いこともあり、100mのケーブルを何本も回収するなど、本当に大変な作業を経験しました。スピードだけではなく、100mのケーブルを手巻きで回収していたため、重量感もあり巻き方を工夫しなければ、腕にかなりの負担かかるという気づきもあり、自分の課題としてケーブルを巻くことを練習する必要があると実感する機会になりました。
初めての大型アリーナで、CAとして臨機応変な対応が求められ、とても大変ではありましたが、本当に良い経験を積ませて頂いたと感じました。撮影場所が離れていたり、人通りの多い場所を移動しながらの撮影は、撮影に関わる色々な人との連携が大切だと改めて思いました。もっと自分の技術があれば、カメラマンに負担をかけることなく撮影できただろうと後になって感じましたので、今回の反省点や課題点を踏まえて勉強や練習することで、よりCAのスキルをレベルアップできるよう、今後も頑張っていきたいと思います。
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