こんにちは!撮れ高映像部の小中です。
先日、女子サッカーの中継業務をご依頼いただき、CA(カメラアシスタント)として参加させていただきました。
カメラワークを見学し「画の繋ぎ方」について勉強
今回の作業は、主に機材の運搬、組み立てなどの業務でしたが、本番中はカメラが動かないため、ケーブル捌きをする必要はなく、間近でカメラマンのカメラワークを見学する事ができましたので、とても貴重な時間となりました。カメラの台数が限られている場合、カメラマンが特に意識しなければならない「画の繋ぎ方」について学ぶ事があったので、今回はその内容をブログにしたいと思います。
カメラマンに求められる映像を繋ぐスキル
カメラマンに求められるスキルは、ズームやフォーカスなどの操作技術だけではありません。視聴者がどんな画を観たいのか常に想像し、他のカメラマンと協力して画を繋ぐ事が求められます。
例えば、
(1C)フォーメーションが分かるヒキ画→(2C)ドリブルしている選手のワンショット→(1C)シュートする選手とゴールを含んだヒキの画→(2C)失点してしまったゴールキーパーのリアクションのヨリの画
というように、それぞれのカメラがタリー(中継で画が実際に使われているカメラに点くランプ)が切れた瞬間に「次に必要な画」を素早く撮りに行くことで、視聴者が見たい映像を繋ぎ続けています。しかし、自分のカメラの映像だけを観ていては、「次に必要な画」は判断できません。そこで必要なのがこれから紹介する「送り返し」です。
「送り返し」の役割について
送り返しとは、そのボタンを押しているとき、自分の撮っている画ではなく、実際に中継で使われている画(自分以外のカメラマンの画を含む)を自分のカメラのビューファー(映像が映る画面)で確認する事ができるボタンの事です。
それを参考に、次に自分が何を撮るべきかを瞬時に判断するのですが、カメラマンによっては、常にカチカチとボタンを連打している人もいるくらい、とても重要なボタンです。ちなみに、この送り返しを機能させるには、スイッチャー(複数のカメラの映像から実際に中継に載せる画を選択するための機械)のPGMアウト(選択された画の信号を出力する端子)から、ケーブルでカメラに繋ぐ必要があります。そのケーブルを引くのもCAの仕事です。
私は今回の現場を経験して、カメラワークを練習するだけでなく、視聴者として映像を見ている時にも、次にどんな画が欲しいか考えながら見ることで、自分がカメラマンになった際のイメージトレーニングをしようと思いました。
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