みなさんこんにちは!撮れ高 映像部の西川です。
私は先日、とあるアーティストのライブコンサートの撮影業務をご依頼いただき、現場にCA(カメラアシスタント)として参加し、本番中は三脚ドリーを履いたカメラに付いてケーブル捌きを担当しました。今回はその現場をご紹介します。
今回の現場は通称「デジ」と呼ばれる、デジタルビデオカメラを使用しました。また光ケーブルは使用せず、映像の出力やインカムには、それぞれ1本ずつケーブルを引く必要がありました。普段のライブ収録でのシステムカメラ、及び光ケーブルを使用する際とは違う注意点を解説します。
ケーブルを捌く際に気をつけるポイント
今回引いたケーブルは具体的に、以下の4本を抱き合わせて1本にして捌いていきます。
- カメラの映像をベースに送る同軸ケーブル
- スイッチャーがスイッチングした映像の送り返しの同軸ケーブル
- インカム用のキャノンケーブル
- AC駆動用のACケーブル
ケーブルを捌く際に気をつけるポイントは、いかにカメラマンの邪魔にならないかという点です。三脚ドリーを履いたカメラですので、本番中カメラマンは、良い画角から撮影するためにカメラを移動させます。その際、ケーブルをタイヤが踏んでしまうと一瞬その動きを止めてしまうことになり、再度ケーブルを乗り越えてもらう必要が出てきてしまいます。
カメラマンにこのようなストレスを感じさせないため、ビニールテープで三脚にケーブルを固定して少しでも捌きやすいようにするのですが、この固定した場合にも注意点があります。
三脚にケーブルを固定する方法
まず、三脚の高さを変えられるように留めるようにしなければなりません。本番中に高さを変えたいとなった場合に動かせないとなると、時間のロスになり最悪カメラマンが狙ったものを撮影できないことになってしまいます。
もう1つは、固定したからと言ってケーブルを雑に扱わないということです。重いシステムカメラやそれ用の三脚、光ケーブル1本だとそこまで気にならないかもしれませんが、軽いデジにそれ用の少し軽い三脚、そこにケーブル4本を束ねた重いケーブルがついているので、特に望遠で撮影している場合少しの揺れでも映像に影響してしまいます。
この揺れを防ぐためには、ドリーで踏まれないよう注意しつつ地面にケーブルをつけておくことで、ケーブル捌きによる揺れを軽減することができるのです。個人的には抱き合わせたケーブルは重く巻きにくいので苦手なのですが、どんな現場でも対応できるよう努力していきたいと思います。
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