映像技術解説

今話題の韓国カメラワーク〜SNSでバズった撮影の裏側について

皆さんこんにちは、撮れ高撮影部の平良です。

弊社のブログを読んでくださってる方の中には、K-POPアイドルグループが好きという方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。弊社ではありがたいことに、K-POPアイドルグループに関連した番組の撮影を担当させて頂いたり、今流行りのオーディション系番組の撮影も担当させて頂いたりしています。

そのような番組内でのライブやパフォーマンス発表の撮影の際は、「韓国系のカメラワークをお願いします」というリクエストを制作から頂くことがあります。「韓国系のカメラワーク?」とハテナな方もいらっしゃると思いますが、今回のブログでは、エンタメ界トップクラスの『韓国の撮影手法』に関するお話をしたいと思います。

韓国系のカメラワークとは

「韓国系のカメラワーク」と言われて、普段から撮影の仕事をしているカメラマンは具体的にどんなものかイメージする事が出来るんですが、一般の方々はイメージが難しいかもしれません。解釈は人それぞれあると思いますが「韓国系のカメラワーク」と言われると、「楽曲の持つテンポ感やダンスの振り付けに合わせて素早いズームワークをする」というイメージが真っ先に浮かびます。

端的に伝えるとそのようなニュアンスなんですが、K-POPアイドルが好きな方は「なんとなく分かる!」という方もいるかもしれません。「シュッと寄ってシュッと引く」感じのアレです。

世界的にもK-POPアイドルグループの人気はどんどん加速しており、それに合わせて韓国の歌番組の映像をYouTubeで観られている方達も相当増えているように感じます。私自身も好きなK-POPアイドルをYouTubeで検索して、韓国の歌番組に出ている映像を視聴したりするんですが、いわゆる韓国系のカメラワークがどの番組にも溢れています。

観ていて気持ち良いタイミングで素早いズームワークがあったり、振り付けの細かい指先の寄りからスッと引いてきて、フォーメーションの分かるサイズに収まったり、撮影チームが事前に勉強して覚えてきているからこそ撮れる映像が多い印象です。今の10~20代の人の中においては、結構当たり前に観られている映像だと思うので、日本のアーティストが出ている音楽番組の映像と見比べてみると、違いが見れて面白いかもしれません。

SNSでバズった撮影の裏側

そんな中で最近InstagramのリールやYouTubeのショートで回ってきた動画の中に、こんな動画がありました。

関連リンク:【Kep1er / WADADA】人気歌謡のカメラマンさんが凄すぎる件【케플러】【ケプラー】

これは、韓国の歌番組の収録撮影をしている様子の一部分を後ろから撮っている動画なんですが、これが話題になっており、私の元にも回ってきました。大人気アイドルグループの撮影の裏側という点でも既に需要がありそうですが、その中でも注目されている点が、「カメラワークが凄い・カメラマンが凄い」という部分です。

エンタメトップクラスの韓国でも、過去に例を見ない攻めたカメラワークが、ここ最近の韓国の人気歌謡番組で行われており、初めて見た時は思わずテンションが上がりました。

撮影の舞台裏が注目される事は、特に変わった撮影をしない限りはほとんど無いと思うのですが、クレーンカメラやCGなどと掛け合わせた訳でもなく、ジンバルカメラでフィジカルで撮影したものという点に置いても、過去見たことがないので、SNSで注目される・バズる要素になったのかなと思います。

関連リンク:【IVE アイヴ】人気歌謡のカメラマンが近すぎる件【아이브】

実際に使われている撮影機材(推測)

最後に、この歌番組のジンバル撮影で使用された機材を紹介したいと思います。と言っても、あくまで推測で、機材を紹介されている動画や回ってきた動画の見切れを見て判断しているので間違っている可能性もあります。

カメラが『SONY FX3』レンズはおそらく『SONY GMレンズ16-35 F2.8』だと思われます。ジンバルは『DJI RS2』で、ワイヤレス伝送機を使ってXサブやフロアでモニタリングしているようでした。

今回紹介している撮影のように、例え人気アーティストの撮影で失敗できない場面でも、アイディアと工夫を凝らして攻める姿勢を見習い、今後の撮影に活かしていこうと思いました。

弊社では、TV番組の収録の他、ライブコンサートや各種イベントにおける画出し・収録、ドラマの撮影、ENGロケ、ネット生配信、動画編集など、映像に関する業務に幅広く対応できます。お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

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