こんにちは!撮れ高映像部の西川です。
ライブコンサートなどで火が出たりスモークが出たりする演出を『特効』といいますが、先日、ライブコンサートの撮影業務をご依頼いただき、現場で炎の出る特効が目の前にあるポジションのカメラのCA(カメラアシスタント)を担当しましたので、その時の様子を紹介していきたいと思います。
二種類の炎の特効が使われる現場
今回私が参加した現場では、本番中に数曲炎を使う演出がありました。コンロのように、一定時間メラメラと燃え続けるものと、瞬間的に上に火柱を上げるタイプの2種類が使用されていました。2種類の炎の特効のうち、カメラアシスタントとして気をつけなければいけないものは、火柱を上げるタイプのものです。
この演出が使用されたあとに、カメラのレンズ前を確認すると、水滴のようなものが付着していました。屋外で天候の悪い現場であれば、そのまま拭き取っていたかもしれませんが、その日の現場は、屋内のアリーナです。普通の水が付着するような状況ではないため、その現場で機材を管理していた方に確認したところ、その水滴は、炎の特効から出される油だということでした。
そして、この油を落とす際に、普通の水滴を拭き取る時とは異なり注意しなければいけないことがあります。それは「絶対に拭いてのばしてはいけない」ということです。
カメラレンズについた油の取り方
カメラのレンズにはコーティング加工がされています。それによってレンズフレアや、視聴者が美しいと思うような映像を撮影できるわけですが、油を拭いてそれをレンズ表面にのばしてしまうと、そのコーティングが剥がれてしまいます。そのため、この油を取る際にはペーパーなどで、油の水滴をチョンチョンと吸い取るようにして、あとは、専用の液を使って拭き上げる手法を使います。
何も考えずに普通の水を拭き取るように拭いてしまうと、それだけで何百万もするようなレンズをダメにしてしまう可能性もあります。CAを行う上で、このような機材に関する知識も必ず必要だと改めて感じた現場となりました。
弊社は、コンサートやスポーツに関する各種イベントの画出し・撮影・収録の他、TV番組の収録、ENGロケ、ネット配信、PV撮影、映像制作など幅広く対応しております。まずは、お気軽に電話・メールにてご連絡下さい。
株式会社 撮れ高 (03-6274-8982)