みなさんこんにちは、撮れ高映像部スタッフの平良です。
先日、東京都内にあるお寺での配信撮影をご依頼いただき、カメラマンとして参加させて頂きました。お寺で配信?と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、コロナ情勢を踏まえてオフラインからオンラインに切り替わっている環境の中の1つに、お寺での参拝も実は含まれているんです。今回はこちらの現場についてご紹介致します。
施設内の撮影環境について
お寺での配信業務と聞いた際に、全て機材持ち込みでイチから機材設営する現場だろうなと予想していたんですが、意外にも音響設備やカメラ機材など、多くの機材が施設内に組み込まれており、とても驚きました。
施設の担当の方にもお話を聞いたんですが、数年前から計画的に撮影機材や音響機材を導入しているようで、催事の際の記録撮影などを行っていたそうです。そのような理由で、配信を行うとなった段階で、ゼロから全て用意する必要がなく、、我々技術の人間が足りない部分のみを追加で持ち込んで、配信をするといった形でした。
施設内には、勿論通常通り参拝しに来られる方もいらっしゃるので、一般の方に最大限注意した形でセッティング〜本番・撤収まで行われました。
撮影機材と本番の画作りに関して
撮影に使用したカメラは、SONY PXW-Z190 2台とPanasonicのHDリモートカメラ 3台を使用しました。普段撮影しているテレビや配信などの番組とは異なり、具体的に構図に対してオーダーがしっかりある現場で、リモートカメラの『メモリー機能』がとても効果的でした。
メモリー機能とは、一度決めた画角やフォーカス位置を記録しておける機能で、アサインしたボタンを押せば瞬時に記録した画角とフォーカス位置にカメラ画を変更することができます。ただ、私が担当した三脚付きデジのポジションも、決まりのあるサイズを何度か作る必要があった為、何が適切なトリミングなのかを理解して撮影に臨みました。
また、本番中に照明が暗転して炎が現れるシチュエーションがあり、リハでは実際に炎が焚かれる事はなく、露出の程度や炎がどの程度立ち昇るかなどを確認することは出来なかったのですが、以前の参考資料などを拝見しつつ、ある程度の目星をつけて撮影しました。本番では良い画角感と露出感で撮影できたので、良い評価も貰えてよかったです。
リモートカメラの可能性
音楽フェスやコンサート収録の天吊りカメラにもリモートカメラを使用することが増えており、設置した場所から操作ベースまでLANケーブルを引っ張り、遠隔でズーム・フォーカス・アイリス・パンチルトの制御を行うことができ、機能も年々良くなっています。
近年では、見たこともないような視点を生み出す『自由視点映像』や、AIが人物を検知して自動で追尾してくれる『トラッキング機能』などの新たな映像技術も開発されており、リモートカメラにもより多くの機能が今後追加されると思うので、アンテナを張っておこうと思いました。
弊社はネット配信業務のほか、ライブコンサートやスポーツ大会などの画出し・収録・中継、ENGロケ、映像編集など、映像に関する業務について幅広く対応可能です。 お気軽に電話・メールにてご連絡下さい。
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