みなさんこんにちは。撮れ高映像部の西川です。
先日CA(カメラアシスタント)として参加した、カーレースの中継現場の本番の様子をご紹介いたします。
関連記事:カーレース中継現場にCAとして参加〜セッティングについて
現場の5日間のうち、2日目まで準備を行い、3日目から4日目はいよいよ本番です。レースは本番1日目に予選を行い、本番2日目に決勝というスケジュールでした。本番での私の役割は、ワイヤレスカメラの受信点というポジションでした。
受信点とは
レース中継には、ピット(レース中にタイヤ交換などをする場所)を撮影するハンディのカメラがあり、かなりの距離を動き回るのと、近くをマシンが走ることもあってケーブルを引けないため、ワイヤレスで映像を中継車に届けます。ただ、広いサーキットで障害物もある中では、直接中継車に電波を送ることはできません。そこで登場するのが受信点という役割です。
受信点は、ホームストレートのスタンド最上段に設置されていて、三脚にアンテナを取り付けた装置を使います。そして、送信マンと呼ばれる、カメラの近くでアンテナを背負った人を目掛けて、そのアンテナの向きを調整します。
このアンテナ操作ですが、送信マンとの距離はありますが、見通しはいい場所でのやり取りのため一見簡単そうに見えつつも、実はかなり繊細なもので、少しでも障害物が被ったりアンテナの向きがズレていると映像が乱れてしまうこともあります。また、ピットにいるのはカメラマンだけではありません。他にもたくさんのチームスタッフやスチールカメラマンが作業をしていて、しかも人が豆粒に見えるくらいの距離になることもあり、気を抜くと見失ってしまいます。ただアンテナを向けるだけとはいえ、おろそかにはできない作業です。
本番中は送信マンの動きに合わせてアンテナ調整
実際レースが始まると、カメラマンは本当に色んなところに移動して撮影をします。いいポジションで走っているチームや、トラブルがあったチームの元へ撮りに行くので、右へ左へ大忙しです。
逆に、受信点ではアンテナを左右に動かすだけなので、体を動かすことはありません。これが季節によっては地獄と呼ばれていて、風がよく抜けることもあってとても寒く、春の昼間でもカイロと毛布が必須のポジションでした。聞いたところによると、真夏でちょうどいいくらいの気温になるらしく、また、逆にピットにいるカメラマン側は、タイヤの摩擦熱などによってとても暑いとのことで、屋外での中継は天気、気候との戦いでもあるなと感じました。
弊社は、ライブコンサートやスポーツ大会などの画出し・収録・中継、ENGロケ、ネット配信、動画編集など、映像に関する業務について幅広く対応可能です。お気軽に電話・メールにてご連絡ください。
株式会社 撮れ高 (03-6274-8982)