映像技術解説

最新の12Kカメラ「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」を使用した映像作品を解説

皆さんこんにちは、撮れ高撮影部の平良です。

年が明けまして、数日前に東京都を中心に緊急事態宣言も再度発令された都合で、年始から撮影現場ではリモート演出が増加したり、番組収録自体を2月以降に先送りしたりなど、多くの変更対応に追われています。

2021年1月現在、どの撮影現場でもフェイスシールドやマウスガード装着の徹底、撮影日の2週間前から検温チェックの徹底など、多くのコロナウイルス感染予防対策が実施されています。昨年12月に撮影協力させて頂いた大規模の無観客ライブイベントの会場では、「除菌ゲート」という除菌ミストが全方位から噴出されて、くぐるだけで全身の除菌を行うことが出来る大きな門が入り口に設営されていました。

様々なコロナ対策が施されている現在の撮影現場ですが、今回のブログではコロナ対策もしっかり加味した上で撮影された、新しい映像作品についてご紹介したいと思います!

近年進歩が著しい映像用カメラ

まず初めに、近年の映像用カメラの進化について少しお伝えします。ここ数年のカメラ性能の進歩は著しく、各メーカーから毎月のように新しいカメラの情報発表があります。そんな中、2020年7月にBlackmagicdesign社から「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」というカメラが発売されました。

撮影部のスタッフは「アーサ 」と呼んでいることが多いですが、「アーサ」カメラにもいくつか種類があり、この「Blackmagic URSA Mini Pro 12K」はアーサシリーズの最新版になります。細かい性能については多くのサイトやブログにて紹介されているため、ここでは割愛致しますが、何と言ってもこのカメラの魅力は「12K」です。

世間一般にも浸透している4Kテレビや4K放送などの「4K」とは、いわゆる解像度の高い映像・高画質といった言葉で利用されますが、「12K」は4Kの9倍の解像度を誇ります。この「URSA Mini Pro 12K」は、12288×6480(アスペクト比17:9)の、12Kの解像度での撮影が可能なカメラです。8Kの高解像度映像もありますが、恐らく肉眼では8Kと12Kの映像の見分けは付かないのではないかなと思います。「収録フォーマットは全カメ4K、30pで」といった収録現場は最近増えましたが、「今日12Kで」といった現場には残念ながらまだ参加したことがありません。

12K解像度での撮影を可能にした最新のカメラを使用することによって、どのような映像作品が出来るのか。また、ソーシャルディスタンスを加味した撮影方法についてもご紹介します。

高解像度で撮影により引きのサイズからワンショットサイズまでデジタルズームしても高画質を維持

「URSA Mini Pro 12K」を使用した作品として「ELEVENPLAY x Rhizomatiks “S . P . A . C . E .”」が知られています。

この作品の撮影素材は、9ブロックが映っている引きの画のみで構成されています。12Kという高解像度で撮影することにより、引きのサイズからワンショットサイズまでデジタルズームしても高画質を保つことが出来ます。また、ワンショットサイズまでズームしたのち、ダンサーに合わせて画角をフォローしたり、手足の動きに合わせて映像が展開されていく編集が加えられているのですが、この編集は全て機械学習技術を用いて解析された動きに合わせて、自動編集されたものです。

そして、映像を見てもわかる通り、ダンサーは各々一定間隔の距離を保ち踊っており、それを編集上で列を作って近くで踊っているように見せています。ソーシャルディスタンスを保ちながらも、新たな映像撮影、編集方法を用いた新たな映像作品を作り上げています。

このように最先端のカメラ、撮影技術、映像編集を結集することで、様々な情勢に合わせながらも、まだ見ぬ映像表現が出来る事に感銘を受けました。カメラマンとして現場に出る中でも、今以上に表現出来る幅を伸ばすために知識や経験値をもっと蓄えていこうと思います。

弊社はライブ・コンサートや各種イベントの撮影・収録の他にも、テレビ番組収録、ENGロケ、スポーツ生中継、リモート収録、ネット生配信など幅広く対応しております。撮影の他にも編集業務も承っておりますので、まずはお気軽に電話・メールにてお問い合わせください。

株式会社 撮れ高(03-6274-8982)

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