皆さんこんにちは。撮れ高映像部スタッフの西村です。
スタンダードな交換レンズといえば、標準レンズです。肉眼で少し先のモノを見ている時の画角感が標準レンズの画角と言われています。ただ、そのような自然な距離感の標準レンズでも、上手く使いこなせず撮影に失敗してしまう方もいます。
そこで今回は標準レンズよりも画角が広く失敗しづらい、広角レンズについてご紹介していきたいと思います。
特徴その①:広い画角
広角レンズとはその名の通り、広範囲を撮影することが可能なレンズです。正面に広がる景色をほぼ全て画角内に収めることができますが、撮影範囲に対して被写体は小さくなります。広大な景色・集合の撮影などでの撮影で活躍します。
人間の視野は左右の重なりが大きく、両目で同時に見える範囲が120°と広いです。これは、焦点距離35mmフルサイズ換算で12mmの超広角レンズと同程度です。肉眼に近い標準レンズと比較して、景色は広く写り、より多くの情報を画角内に包含することができます。
特徴その②:遠近感を活かした撮影
広角レンズでは被写体を大きく写す場合、被写体に近寄って撮影を行います。被写体は大きくなり、撮影範囲が広いため写る景色は広範囲になりますが、景色に写る情報は小さく写ります。簡潔に言うと、近くのものはより近く大きく、遠くのものはより遠く小さく写るということです。この大小の差により奥行きがより強調されます。これを「遠近感(パースペクティブ)」略して「パース」と言います。
広角レンズの使い方
使い方①
人間の視野に比べ、写る範囲が広範囲なので画角の広さをそのまま活用した開放感のある撮影をすることがオーソドックスな使い方です。また、自分が後ろに下がれない範囲の限られた空間など、物理的に難しい撮影でも広範囲を写すことができます。
使い方②
カメラ近くから遠くまでを一度に収めて撮影したいときに広角レンズは活躍します。遠近差のギャップを活かしたい場合は、奥行きのある場所では被写体をカメラのより近くに配置します。手前と奥で大小差が強調されて「躍動感」を表現することができます。
使い方③
パース(遠近感または遠近法)をつけたい場合は、手前から奥にわたって画角内に写る情報を連続して収める必要があります。例えば、道路の両側に建ち並ぶ建物や木々を画角内に収めることで道路の長さを強調します。
また、複数並ぶビル群をカメラで下から上へ見上げるように画角内で収めることで、ビル群が空高くそびえ立つ迫力ある描写を撮影することもできます。奥の1点に向かってすぼまり徐々に収束して見えることです。
広角レンズは、遠近感・広範囲の撮影と描写に面白さを加えてくれます。近年は価格が下がり、扱いやすいレンズも増えているということでカメラの扱いになれて、撮影の幅を広げたい場合は使用してみたいものです。
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