こんにちは、撮れ高映像部スタッフの柳町です。
先日、VTRの設定方法に関する機材研修に参加しましたのでご紹介します。
VTRの用途など
スポーツニュースでよく使われている機材です。カメラで撮った映像を同軸ケーブルでVTRに送って収録することができます。野球の取材は、各局1台のカメラで行いますが、色々な角度から撮影した映像が欲しいので、他局さんのカメラで撮影した映像をVTRを通し、映像を貰っています。
そのことをバーターと言い、例えば、A局さんの撮った映像をB局さんに、B局さんの撮った映像をA局さんに渡す時に、VTRの機械とカメラを繋ぎ、お互いのディスクを交換して収録することで、2つの映像を使ってスポーツニュースを作ることができます。
VTRの使い方ですが、バッテリーと電源のどちらかで稼働させることが出来ます。バッテリーを使う時には、最大2個付けることができるので、2つバッテリーをつけます。バッテリーの交換は片方ずつ行います。電源が落ちてしまうと、収録が止まってしまうので、余裕をもってバッテリーを交換する必要があります。
VTRの重要な設定について
まず、カメラとVTRを繋ぐケーブルに同軸ケーブルを使うのですが、カメラにあるHDSDI OUT1からVTRのHDSDI IN 1に刺します。差し口が1と2の2つあるのですが、2に入れてしまうと、カメラメニューで設定したタイムコードなども一緒に収録されてしまうので、基本的には、1に刺します。もし2に刺す時は、カメラ側でタイムコードなどが収録されないように設定を行う必要があります。
よく起こるトラブルは音声トラブルで、VARIABLEの摘みをPRESETに設定するのですが、移動している時などにRECに切り替わってしまって、音が収録できていないトラブルが発生することが以前あったと先輩から教えてもらいました。
そのトラブルを防ぐ為に、チェックをする時に1kHzをCH1・CH2に合わせておくと、全く音が入ってないという事故を防ぐことができます。しかし、万が一の対策なので、設定がしっかりとPRESETになっているか確認を行います。
他にも色々設定を行う必要があり、設定を1つでも間違えてしまうと、カメラからの信号がVTRに来ず、収録ができなくなってしまうトラブルが起きてしまうので、しっかりと確認します。1つ設定が違うだけで使うことができなくなってしまうので、とても繊細だと思いました。
初めて見る機材で全く分からない状態だったのですが、なぜこのような設定方法になるのか、先輩が丁寧に細かく教えてくださり、濃い時間を過ごすことができました。
研修を積み重ねて行き、分からないことが分かるようになり、また、新しいことをたくさん学べるので、とても楽しく研修に取り組めています。研修で学んだことを現場で活かせるようにしっかりと復習をしていきたいです。
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