映像技術解説

ネット配信の現場で使われるスキャンコンバーターについて

皆さんこんにちは!撮れ高映像部スタッフの木下です。

最近弊社ではネット配信のお仕事が増えてきました。そこでよく使うスキャンコンバーターについて紹介致します。

スキャンコンバーターとは

カメラからスイッチャーやレコーダー、パソコンからテレビやモニターなどといった映像信号の周波数が異なる機材に映像を送る際に、出力信号を対応する周波数に変換することが出来る装置です。

スキャンコンバーターには下記の2種類があります。

  • アップスキャンコンバーター
  • ダウンスキャンコンバーター

画面からの出力信号の周波数を上げて映像を送りたい場合はアップスキャンコンバーターを使用し、また、出力信号の周波数を下げて映像を送る場合にはダウンスキャンコンバーターを使用します。HDMIやSDIを使用して映像を送る際、長距離の伝送になればなるほど信号が減衰してしまうことがあります。

その際にただケーブルを延長するのではなく、間にアップスキャンコンバーターを使用してケーブルを延長することで、減衰した周波数を変換することで、映像を送ることができます。弊社では「Roland VC-1-SC」を使用しています。

こちらのスキャンコンバーターは、この1台でアップスキャンコンバーター・ダウンスキャンコンバーター・クロスコンバーターとして使用することも出来、更にフレームレートやi/p、アスペクト比の変更ができます。

SDI・HDMI・RGBケーブルで入力することができ、SDI・HDMIとして出力することができます。AUDIOは、RCAでのインアウトに対応していますので、スキャンコンバーターを通してミキサーに音を入れることもできます。

弊社で使用しているのは「Roland VC-1-SC」ですが、他にも色んな種類のスキャンコンバーターがあります。

スキャンコンバーターの種類

アップ・ダウンスキャンコンバーター

  • VideoPro UP/DOWN CONVERTER
  • BlackMagicDesign UpDownCross HD ビデオコンバーター

アップスキャンコンバーター

  • AREA SD-VSC2
  • StarTech.com VGA2HDPRO2

ダウンスキャンコンバーター

  • AREA SD-DSCV2
  • TECH THDMISC2

上記以外にも様々なスキャンコンバーターがありますので、スキャンコンバーターを購入する際は、自分が使用するケーブルに対応した入出力端子があるものを探して購入しましょう。

弊社は、ネットの生配信業務の他、TV番組の撮影やロケ、スポーツイベントの生中継などの映像技術の提供だけでなく、映像・動画編集など幅広く対応が可能。海外案件も得意としております。まずは、お気軽に電話メールにてご連絡下さい。

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