みなさんこんにちは!撮れ高 映像部スタッフの村上です。
今回は、カメラを操作するうえで必要な知識、被写界深度について紹介していきたいと思います。
被写界深度
まず、被写界深度とは被写体にピントを合わせたときに、その前後でもピントが合っているように見える、被写体側の距離の範囲のことを言います。例えば、手前に花、後ろに建物の写真を撮るとします。
被写界深度が深い
被写界深度が深いというのは、上の写真のように近くの物にも後ろの植物にも両方ピントが合っているように見えて、ピントが合っている範囲が手前から奥にまで広いもののことを言います。被写界深度が深いことを「パンフォーカス」とも言います。
被写界深度が浅い
被写界深度が浅いというのは、上の写真のように手前の物にしかピントが合っておらず、後ろの植物はボヤけていて、ピントが合っている範囲が狭いもののことを言います。
被写界深度において重要なもの
被写界深度は、
- 絞り値(F値)
- レンズの焦点距離(ピントを合わせたときのレンズから撮像素子までの距離)
- 撮影距離(被写体とカメラとの距離)
という3点に関連して決まります。
- 絞り値が小さいほど被写界深度は浅くなり、大きいほど被写界深度は深くなる。
- 焦点距離が長くなるほど被写界深度は浅くなり、短くなるほど被写界深度は深くなる。
- 撮影距離が短くなるほど被写界深度は浅くなり、長くなるほど被写界深度は深くなる。
この条件を生かした上で、明るさや被写体のサイズを調整しながら、狙ったサイズ感とボケ味を表していきます。
背景をボカした撮影方法
大きくボカしたような写真を撮りたい時には、
- 絞りを開ける(F値を小さくする)
- レンズの焦点距離を長くする(望遠で撮る)
- 被写体に近づく
- ボカしたい背景と被写体の距離を出来るだけ遠くにする。
以上の条件を満たすと、大きくボカした写真を撮影することができます。
最近では、スマートフォンで簡単に写真などを撮っている方も多いですが、アプリなどの加工を使わないと、うまく被写界深度を利用した写真を撮影するのは難しいと思います。
ポートレート機能などを使って背景をボカした良い写真を撮ることも可能ですが、一度一眼レフなどで写真を撮影してみて、スマホと比較してみるのもよいのではないでしょうか。
弊社はライブ・コンサートやスポーツなどの各種イベントや、TV番組のロケ、PV撮影、ネット生配信など、数多くの現場の撮影・収録案件に日々励んでおり、海外案件や映像編集も得意としております。
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