映像技術解説

撮影で使われるティルトシフトレンズの用途・種類など

皆さんこんにちは!撮れ高映像部スタッフの西村です。

今回はティルトシフトレンズについて紹介したいと思います。

ティルトシフトレンズとは?

ティルトシフトレンズは『チルト・ティルト・シフト』という、アオリ撮影の作業をレンズのみで行えるマニュアルフォーカスの単焦点レンズです。

ティルトシフトレンズを扱うにあり、下記の名称を使います。

  • ティルト・・・角度を変える
  • シフト・・・光の軸をずらす

ティルトシフトレンズだけでなく、ティルトレンズやシフトレンズといった、どちらか片方の機能だけを持ったレンズもあります。

撮影方法『チルト・ティルト・シフト』について

チルト撮影

ピントを合わせる範囲を狭くし、特定した一部分にピントを合わせる撮影の仕方のことを言います。

ティルト撮影

撮影したいものの手前から奥までしっかりとピントを合わせる撮影方法です。料理などの撮影で多く使われています。

シフト撮影

撮影したい物を平行垂直に保った状態で、レンズの鏡銅をずらすことで撮影する範囲を変えることが出来る撮影方法です。大きな建物などをアオリで撮影する場合によく使います。

ティルトシフトレンズの欠点

ティルトシフトレンズは次のような欠点があります。

  • レンズ自体が重い
  • 他のレンズと比べると少し高い
  • オートフォーカスが使用できない
  • 可動部が多いためホコリが入りやすい

重さや値段に関しては、レンズですので仕方ないことかとは思いますが、ホコリが入りやすい問題に関しては、適度に念入りな手入れをする必要がありますね。

このように、カメラごと角度を変えての撮影や、被写界深度を変える方法とはまた違った特殊な映像を撮ることができるのがティルトシフトレンズです。

ティルトシフトレンズの種類

ティルトシフトレンズは、下記のようにいくつか種類があります。

  • Canon TS-E:17mm,24mm,50mm,90mm,135mm
  • SAMYANG T-S:24mm
  • Nikon PC NIKKOR:19mm,24mm,35mm,45mm,85mm

こちらの映像はCanonのTS-Eというティルトシフトレンズを使用した映像です。

皆さんも是非ご自分のカメラに合ったティルトシフトレンズを使って撮影してみてはいかがでしょうか。

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