映像技術解説

縦画面の映像撮影について~撮影時の工夫・使用機材など

みなさんこんにちは!撮れ高撮影部スタッフの平良です。

2020年現在「映像」を使用する媒体が増え、その用途も多岐に渡っており、撮影部に求められる映像も、今まで通りの一辺倒のものではなく様々変わってきています。

例えば、配信ツールを通じた生配信番組では、普段見慣れている横画面での配信だけでなく、スマホなどで視聴しやすいように縦画面での配信もあります。

縦画面配信の際は、上の写真のように16:9で撮影している映像が横画面(16:9)→縦画面(9:16)にトリミングされることを意識しながらカメラマンは撮影しなければいけません。

その他に、撮影・収録の現場では、16:9の画面からトリミングによって画素数が失われるのを避けるために、撮影時カメラ自体を90度倒したり、モニタリングするモニターも全て縦にして撮影進行する現場もあります。

基本的に映像用のカメラは横画面を想定して作られているため、縦画面納品の現場では多くの工夫や知識が必要になってきます。

縦画面の難しさ

縦画面で視聴する映像媒体の需要に関しては、映像を普段目にされている視聴者側、つまり皆さんの方が詳しいかもしれません。「スマホ」は基本的に「縦画面」ですが、その「スマホ」を通して映像コンテンツを視聴する方が増加しているため、「縦画面での映像サービス」の需要が増えています。

ただし、映像業界においては、新規機材で縦画面用のカメラが順次開発されている・・・といった流れにはなっていません。これは冒頭でも述べているように、縦画面を撮影する際に、工夫や知識を凝らして、なんとか縦画面に対応しているのがリアルな現状です。

ここ数年で販売開始したカメラによっては、90度倒せるような正方形に近い形のものが増えてはいますが、ビデオカメラの個体によっては、持ちやすいようにサイドグリップが付いているものの、単純にカメラの重量があるため、90度横に倒した際に水平を保って支えるのが難しい…といったこともあります。

DJI社のOsmo Mobileというスマートフォン用ジンバルでは、縦画面の撮影に対応しています。

縦画面撮影で主に使われるカメラ

それでは実際のところ、縦画面撮影の現場では主にどんなカメラが使われているのかというと、ズバリそれは「一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ」です。もともと写真用を撮る目的で作られたカメラであるため、横画面撮影ではなく縦画面撮影でも対応出来る作りになっています。

また、三脚に取り付ける際は、Lブラケットを使用するだけで簡単に縦付け出来ますし、なにより軽量なため小型三脚でも対応可能です。

また一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラは、昨今写真だけではなく動画撮影用としての機能を拡充しており、プロの撮影現場でも使用される例が増えてきました。このように縦画面への利便性の良さ、機能面の拡充も相まって爆発的に人気が出ている一眼系カメラですが、もう1点縦画面撮影に適した理由があります。

「ボケ」の流行

最近「インスタ映え」という言葉が流行りましたが、いわゆる「インスタ映え」という写真の中に、iPhoneに搭載されている「ポートレートモード」機能を使用して撮影された写真が数多く見受けられます。

ポートレートモードとは、被写界深度を操ることで、撮影したい対象物以外の背景を任意でボカすことが出来る機能です。これは、一眼系カメラで撮影した際に発生しやすい「ボケ」を真似て、スマホで撮影しても簡単にボケ味が出るように作られているんです。

縦画面の映像を視聴する層は、スマホを所持していて、YouTubeなどを観る層(主に若年層)、その層の中で流行りのインスタ映え写真(その中にはボケ味のある写真も含まれる)、つまり縦画面の映像もボケ味のある、いわゆる「映えた映像」を撮影することで、視聴層に浸透しやすい・ウケが良いかもしれないという考えに至ります。

まとめ

縦画面撮影のカメラには、一眼系のカメラが最適と断言した理由は、以下の3点から来ています。

  1. 縦画面への利便性の良さ
  2. 機能面の向上
  3. 被写界深度の浅い撮影が可能

一眼系カメラは映像に特化したビデオカメラの撮影のしやすさには追いついていないものの、一眼系カメラの映像撮影(縦画面/横画面)の需要は現在も増加傾向にあります。それに伴い、多くのアクセサリー機材も毎日のように発表されており、低予算でも「エモい・映えた」作品を提供できる環境が整いつつあります。

弊社は、縦画面納品の撮影だけでなく、ライブコンサートやその他イベントでの画出しや中継、ENGロケ、ネット配信、その他動画編集など、幅広く対応しておりますので、まずはお気軽に電話・メールにてご連絡ください。

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