映像技術解説

カメラや周辺機材などの雨対策について

こんにちは、撮れ高スタッフの宮坂です!今回はカメラの雨対策について紹介します。

カメラや周辺機材に影響を与える水分は雨だけではありません

主流のカメラケーブルは”レモ”から”タジミ”に移り変わり、ジョイントをしている部分も多少雨に強くなりました。しかし、本番中に「びしょ濡れになったからカメラが使えない」となっては大事故です。。なので屋外での案件ではジョイント部分をビニール製の筒で雨などの水分から守っています。

しかし真夏日が続くこの時期は、炎天下の中行われるライブやフェスでの放水銃や水撒きなどの演出によって濡れることを防いでいます。雨は上からの水の浸入を防げば済みますが、放水銃などはそうはいきません。また、熱がこもったり、万が一水が入った時には流れるようにぶら下げる形にして、下側は開けておくことが多いのですが、放水銃以外にも、スポーツ中継で言えば、スプリンクラーなどから機材を守るためには、密閉しなければなりません。

この時期は涼しくなって湿度の高い時間帯に密閉作業をすると、日中の日を受けて気温が上がった時に、水滴が見えるほど結露することがあります。「この程度は大丈夫」という人も多いのですが、万全を期すためにはやはり拭き取っておきたいですよね。

レンズが濡れるのを防ぐ方法

話は変わって、レンズが濡れてしまってもができなくなってしまいます。引いた画なら目立たなくても、寄った時に水滴が目立ちます。アーティストに寄った時に水滴が乱反射してしまったり、目隠しになってしまっては、なにも見えなくなってしまいます。

ハンディカメラならアシスタントが拭いたりできますが、スタンダードカメラではCAがつきっきりでないためそうはいきません。カメラマンにガーゼやレンズペーパーを渡しておいても、スムーズにできる作業ではありません。なのでスタンダードカメラにはレンズ前にワイパーをつけることができます。車と同じように手元で操作して水滴を拭ける外付けの機材があります!

先人の知恵と努力で機能は便利に進化しています

ハンディカメラを乗せたクレーンカメラもレンズ前を拭くのは時間がかかります。クレーンワークしている状態から人の届く高さまで一度下げ、レンズを拭き、同じ高さに戻ろうとしたらいいシーンをいくつも逃してしまうかもしれませんよね。なので、特機用にもワイパーとして使える機材があります。人が拭かなくてもいいように、電源を使用して回転することで遠心力で水滴をフレーム外に飛ばしてくれます。

様々な機材が何年もかけて改良、開発されています。先人の知恵と努力に感謝して大切に機材を扱わなければなりませんね!!

 

 

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