制作日記

映像制作解説~撮影時に使用される劇用カメラ・劇用車について

こんにちは!撮れ高 映像部 宮坂です。今回は劇用カメラと劇用車の話をさせて頂きます。

劇用カメラ~役者さんやエキストラさんが使用するためのカメラ

劇用カメラって何?と思う方が多いと思いますが、劇用カメラはドラマや映画、CMなどで報道陣が殺到するシーンや、記者会見でのシーンで役者さんやエキストラさんが使用するためのカメラです。劇用カメラのほとんどは現在使用されてない古くなったカメラや、壊れたカメラを使用します。

先日、「Over Drive」という映画を観に行ったのですが、映画の物語がラリーのお話で、ラリー中継のシーンがあるのですが、そのラリー中継でENGや中継用のカメラが沢山出ていました。ハンディーカメラばかりではなく、長玉(望遠レンズ)のカメラまで使われていました。

しかもカメラマン1人ではなく、カメラアシスタントの役までいて、なんか本当のラリー中継を映画館で見ているような迫力でした。そのワンシーンのために長玉を組んだのかな?と思いながら観ていたのですが、そこまで忠実に再現出来てて凄いなと思いました。自分も以前働いていた会社で映画の仕事に行った時に、事件現場に報道陣がきて中継されるシーンがあったのですが、その時に何十台もの劇用カメラが用意されていて、こんなにあるんだ!と驚いた事があります。

劇用車~ドラマやCMで使用される劇特殊車両など

劇用車とはドラマや映画、CMなどで使用されているパトカー、救急車、消防車のことです。本物を使っているのかな?と思うくらい、凄く巧妙に作られてます。パトカーや救急車のサイレンももちろん鳴るし、車の中もで使えるように作られてます。消防車に関しては業者や個人で購入することが出来るので、新車で購入して使用していたり、消防が使用していた払い下げ車両を用いることが多いです。

劇用車の会社のホームページを見てみると様々な種類の劇用車がありました。映画で車が横転したり爆発するシーンも本物の車を使用するので、現場で見ていて少しだけ勿体ないなと思う時があります。過去に山奥で車がカーチェイスした挙句に爆発するというようなシーンで、劇用車が思いっきり横転し、盛大に爆発するというの現場に行き、一応山奥を貸し切ってしていたんですが、苦情が来るほどの爆発で、当時はビックリしすぎてよく先輩に怒られてました。笑

車だけではなく、水上バイクだったり船を貸し出してる会社もあります。このような会社があるからこそ、今日までのドラマや映画、CMなどの作品が作れるんだなと思います。僕たち映像技術や班だけではなく、様々な分野のプロが集まって1つの作品が完成しています!!

 

撮影・収録・ロケ・中継・動画編集など幅広く当社テレビカメラマン・CA(カメラアシスタント)音声・VE(ビデオエンジニア)がご対応致します。
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