こんにちは。撮れ高 映像部 木下です。
以前のブログで「カルネ」についてご紹介させて頂きましたが、今回は「カルネ発給までの手続き」について、実際に対応して感じたことを書かせて頂きます。
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機材を国外に持ち出すにはカルネの申請が必要
先日急な海外ロケが決まり、機材のカルネ発給申請を行ないました。海外に行く時には機材に対してカルネの申請が必要です。
カメラや三脚などの高額な機材はカルネ申請をすることによって、税関で免税扱いの一時輸入通関ができるようになります。今回私が手続きをしたATAカルネは、外国への輸入税の支払いや保証金が不要となる支払保証書でもあります。
カルネの申請手続きは余裕をもって申請
カルネの発給には手続きをしてから最短で3日、初めての申請の場合は4日かかります。土日祝を除いての計算なので、注意しましょう。今回は土日除いてギリギリ4日しかなかったので大急ぎで手続きしました。
ギリギリでの手続きの場合、書類に不備があると発給が間に合わなくなってしまうこともあるので、余裕を持って申請することをおすすめします。1分でも遅れると申請日が翌日になってしまうそうです。
個人か法人かでも必要書類が違ってきます
私たちがカルネ申請をするのは、海外ロケなどので使う機材カルネなので、申請の際には、総合物品表に機材のメーカー名、機材の種類、シリアル番号、重量、販売単価、ISOコード(生産国)の情報入力が必要です。英語表記になるので少し時間がかかります。
機材の種類に関しては、Camera(カメラ)、Battery(バッテリー)、Tripod(三脚)などと誰が見てもわかるように表記します。今回に持って行った機材を例に記入してみます。
総合物品表の入力例
HXR-NX5R(品番) SONY(メーカー名) Camera(種類) 2000—-(シリアル番号)が英文品名になります!
入力シートがあるので、順番に入力していきます。シリアル番号は1桁間違えただけでも税関で持ち出しできなくなりますので、慎重に手続きが必要です。重量は少し余裕を持って申請しておいた方が無難です。物品価格は市場に出回っている金額が妥当です。重量が軽すぎたり、金額が違いすぎたりしても税関で引っかかる場合がるのでご注意ください。
弊社は急な海外ロケにもスムーズに対応可能
急な海外案件が来ても、すぐカルネの申請書が作成出来るように、これらの情報はあらかじめ調べてまとめておくと良いです。他にも入力・記入書類はありますが総合物品表が一番大変でした。
弊社は今回申請したので、次からのカルネ発給申請はスムーズです。急な海外ロケの案件にも対応できます。
余談ですが、で使用するカメラバッテリーはリチウムなので、必ず手荷物で機内に持ち込みになります。分けておかないとリチウム系のバッテリーは、勝手にバッグを空けられて捨てられてしまうこともあるので要注意です。
無事にロケ地に着いてもバッテリーが取り出されていてできない・・・なんてこともあり得ます。そして、機材も普通の荷物と同じように扱われているようなので梱包は厳重に行いましょう!海外に到着する前に壊れてしまっては元も子もないですからね。
弊社は国内外問わず、映像撮影・収録、TV番組のENGロケ、ライブコンサートや各種イベントの画だしや生中継、動画制作やなど幅広く対応致します。