制作日記

狭い空間の中でも『立体音響』を再現できる吸音パネル@InterBEE2017

こんにちは、撮れ高スタッフの宮坂です!

InterBee2017』見学レポートの詳細を、少しずつですが紹介していきます!まずは 「株式会社静科」さんのブースです。

このブログをはじめ、撮れ高のホームページを管理していただいてる会社の方の薦めで見学させていただきました。こちらでは”吸音・遮音パネル”を紹介していました。その名の通り、確実に音を遮っていますが、驚いたのは吸音性でした。「音を吸い取るって事だろう」と思いつつパネルに耳を近づけたら、全くの別物でした。例えるなら耳とパネルの間の空気を全て吸われるような、塞ぐでも、打ち消すでもない、言いようのない感覚でした。この吸音パネルで何ができるかというと…

このような狭い空間の中でも、立体感のあるリアルなサウンドが再現可能になります。演出としては吸音パネルに囲まれた部屋の中に複数のスピーカーを設置し、映し出される映像に合わせて音が出るというものでした。右に鳥がいれば右から鳥のさえずりが、左を動物が走ればその音がそれぞれの方向から聞こえます。

例えば吸音パネルを使わずに同じ広さで再現しようとしても、左からだけ聞かせたい音が跳ね返って全体に響き、どの方向から聞こえたかなんて区別がつかなくなってしまいます。すごく簡単に言えば、立体感のある音は「聞かせたい方向から、聞かせたい音を出す」ことができれば理屈上は成立します。つまり、ある程度広さがある方が比較的簡単に作り上げることができます。しかしこの吸音パネルを用いる事で、狭くて音の跳ね返りが大きい環境でも、立体音響を再現することが可能になります。

ドームなどのコンサートでは、ステージ側に並んだスピーカーから音を出すと、反対側にあたって跳ね返ります。自分の声が遅れて聞こえてきたらとても歌いにくいですよね。例えばそこに吸音パネルを活用すれば、イヤモニなしにも多少歌いやすくなるかもしれませんね!イヤモニとは、インイヤーモニターの略で、アーティストがイヤホンをしているように見えることがありますよね。イヤモニはギターやドラム、ボーカルの声などの音量などを調整して、ワイヤレスで送受信し、直接それぞれの耳に入れることで、反響や機械的なディレイ(遅れ)をなくし、どこにいるメンバーにも”同じ音”を聞かせることができます。送信機の数次第で、系統を分けたりして個々に音量を微調整することもできます。

またライブ全体の押し巻きや、トラブルやその対応などの情報を裏方から直接伝え、スムーズに進行させる役目も担っています。これだけ優秀なイヤモニは、個人の耳型を取って作るため、かなりお高くなってしまいます…プロとしてやっていきたい人は持っていて損はありませんね!

 

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