撮れ高の外山です。
今回はエンターテインメント業界で働く自分自身が、ドキッとした出来事があったので、大切な事だし忘れないために記録します。
弊社では、来年4月に入社の新入社員たちも続々と決まり始め、ある程度は大きな社内イベントが落ち着いて年末に向けて動き始めたのですが、
私自身は、東京モーターショーの長期間の現場が無事に最高の出来で終わり、翌日からは東京ドームの大きな案件の現場がまた数日続くので、昔から大好きでなかなか行けてなかった中川晃教さんのバースデーLIVEへ、時間を無理くり調整して癒されるために行ってきました。
本当に素晴らしいステージでしたが、今までで一番、あまりにも当日券と関係者受付をやっていたスタッフが最悪だったので、冒頭の素晴らしい演出やご本人の歌唱に集中できないくらい、このバースデーライブに来たことを後悔しました。
ご本人は言葉では簡単に言い表せないくらいに素晴らし過ぎて、私自身も感動しっぱなしのステージだったので、まずはネガティブな事よりポジティブな事から書きます。
まず、中川晃教さんは本当に素晴らしい歌手であり俳優さんなので、1ファンとしても同じ業界人としても今後も応援したい気持ちに変わりなので、今回の出来事を受けてライブに行かない人が増えたりしないで欲しいし、エンタメ業界で長らくクリエイターとして色々な作品に携わっているからこそ、自分も身近過ぎて気付けてなかった部分に気づきました。
まずは素直に感動した部分から。。
公演自体は、冒頭から中川晃教ワールド炸裂でした。この人にしかできないこの世界。
出演しているミュージカルを観て、熱狂的なファンになる人が多くいるのがよく理解できるアーティスト性が溢れ出ています。
照明もとんでもなく素晴らしくて、音響もバックバンドの演奏も会場スタッフの接客もさすが一流。
ムービングライトを細部まで細かく打ち込んであの世界観を出せるのは流石の一言で、息が漏れる程に素敵な空間でした。
最後の告知コーナーまで、アドリブでバックバンドとセッションしながらお客様を楽しませて、その告知セッションの中にもコールアンドレスポンスを交えながら、公演日と場所までお客さんに歌わせて伝えるというエンタメを知り尽くした中川晃教さんだからこそ出来るような、レベルの高い一幕も見ることができて感激しました。
アンコール後にダブルアンコールが鳴りやまず、お一人でステージに帰ってきてピアノ弾き語りで「I WILL GET YOUR KISS」を熱唱。
圧巻でした。。
商業音楽やエンターテイメントって、アーティスト本人から制作チーム、テクニカルチーム、チケットもぎりのスタッフまで、全部含めて全員の熱い思いが如実に会場に来たお客さんの目に映るから、本当に気を引き締めて公演が事故なく大成功する事を大前提に、僕ら自身も取り組むことが一番大切だと思い、日頃から取り組んでいるんですが、昨日に関しては1部分ではあるかもしれないけど、チケット引き換え受付のスタッフが今までの接客の中で最低でした。
客として時間を捻出して、お金を払い、電車に乗って、楽しみな出来事を体感する為に皆がアーティストの公演へ想い想いに集まっているのに、ここまで嫌な思いする事があるのかと、衝撃を受けると共にエンタメ業界にこんなスタッフが居ることによって、どれだけ素晴らしい才能を持ったアーティストもライブにお客さんが来なくなるだろうし、いつもなら買っていた物販も買いたくなくなって実際に今回は何も買わなかったので、こんなことが本当に起きるんだなと感じました。
ネガティブキャンペーンをしたい訳ではないし、素晴らしいアーティストの公演ですが、最近の日本で増え始めている悪い流れの
『何事でも我慢する』
という行為を自分もしてしまうと、どんどんこのエンタメや商業音楽がダメな方に転がっていくような気がするし、最近はあえて注意する事から逃げずに『間違いは間違い』だと声を出すにしているので今回も声を出しました。
具体的に言うと、開演の15分前に会場へ到着し、関係者受付と当日受付と書いてある机から伸びている、チケット引き換えの長い行列に続いて一番後ろに並びました。
並びながら、手際よく入場できるように財布からピッタリのお金を用意し、準備して待っていました。
すると、当たり前のように割り込みをする方が現れました。
関係者なのかなんなのか分かりませんが、20人近く並んでいる列の先頭に平然と割り込み受付のスタッフに名前を伝え、チケットを受け取ってそそくさと入っていきました。
列のお客さんも私も、突然起きた事に理解するまで少し時間がかかりました。
スタッフは誰も注意しないから、みんな並んでるのに嫌な気分だなーと見ていたら、また先頭に割り込みをする関係者なのかなんなのか分からない人が割り込みました。
並んでるお客は前に続いてキチンと一列に並んでいるので、割り込みは2人目だし、受付スタッフも全く注意もせず、行列でまじめに並んでいるお客にフォローもしないので、列に並んだまま私は『みんな並んでるんだから横入りはスタッフさんが止めてくれませんか」と注意しました。
すると、まるで私が空気を読めず悪いことを言ったような視線を、受付にいたスタッフ4人に向けられ、私の発言にはスタッフは誰も答えず無視されました。
行列に並んでる他のお客さんは僕の意見に共感してくれている感じだったので、スタッフさんと先頭に横入りした人に対して、再度同じ注意をしたら、ダルそうな態度で男性スタッフの受付の方が『これは別の受付なんでこれで、別にいいんです』と覇気のない回答をされました。
私はその態度にもがっかりしましたし、マナーやルールが欠如している日本人が増え始めている現代はやはりおかしいと思うので、その男性スタッフに対して
『だとしたら、この列にマナーを守って並んでいる他の多くのお客さんにそう伝えるべきじゃないですか?みんなキチンと一列に並んでるのに突然あとから追い越してきて先頭に横入りする人をみて、気分良く今からライブを楽しもうと思えますか?』と質問しました。
終始、面倒くさそうに対応するその男性スタッフに心底腹が立ちましたし、本当に残念だと感じました。
あんなに素晴らしいアーティストの公演で、その公演とお客さんのファーストコミュニケーションとなる受付をやっている訳だし、4名ほどいる受付スタッフの中で一番偉そうにしてた彼が、もしあの受付のチーフだとしたら、今回の公演もそうだし今後も、アーティストの努力をことごとく踏みにじる結果になりかねないです。
本人は『来てくれて本当にありがとう』と何度もMCで話してたけど、メディア露出が多いタイプの芸能人ではないから、普段の劇場での公演を大切に育んで、あんな立派な新国立劇場のホールを埋めるってだけで、並々ならぬ努力もあったと思いますし、あんなスタッフが受付をやっていることで、もう二度とこんなライブに行きたくないと思ってしまった自分にとっては、かなり胸が痛いMCで、ご本人がこんな事実が起きてると知ったらショックだと思いました。
正直、いつもならパンフレットは必ず買うしCDやDVDも買うことが多いけど、今回はなにも物販買いませんでした。
あんなテキトーな気持ちでエンターテイメントの仕事に携わっているスタッフが、自分たちの貢献した売り上げで生活してると思うと、アーティスト本人をどれだけ応援したくても、買う気になれませんでした。
ライブは本当に最高で素晴らしかっただけに、自分もコンサートのやイベント企画運営などの案件を普段から多く担当している分、余計にこれまで以上により一層しっかりエンターテイメントに向き合わなければ、一番頑張って、誰より輝くために努力を惜しまないアーティスト自身を傷つけることになるし、足を引っ張ることになると思い、寒気がしました。
先輩後輩含め、今後エンタメ業界を目指す全ての人達が素晴らしいコンテンツを生み出せるように、この大切な気持ちを大事にして欲しいなとしみじみ思いました。
新国立劇場は先日の『トロイ戦争は起きない』の初日に来たばかりでしたが、全ての環境も劇場スタッフの対応も素晴らしく、目の前にある『珈琲館』のコーヒーはいつ来てもとても美味いです。
エンターテイメントに命を懸けて、今後もまっすぐに最高の作品をこれからも生み続けます。
https://youtu.be/P6NThHSjCJg