オンエア情報

大型ライブ収録現場におけるCA目線のリアルな1日をご紹介

みなさんこんにちは。撮れ高映像部の苅込です。

何万人もの観客が揺れる音楽フェスやアリーナライブ。ステージ上のアーティストの一瞬の表情や熱気を切り取るライブ収録は、映像技術の現場でもトップクラスのスピード感と緊張感です。

やり直しが利かない本番。その裏側でカメラアシスタントは何時に会場に入り、どんな準備をしてステージに向き合っているのか。

今回は、複数台の有線・無線カメラや特機が入り乱れる大型ライブ収録現場をモデルに、アシスタント目線のリアルな1日をまとめました。

大型ライブの収録現場の主なスケジュール

08:00|会場入り・機材搬入(ツアートラック・機材車到着)

まだ静まり返る巨大なアリーナやスタジアムの搬入口に到着。ここから1日がスタートします。

客席やアリーナフロア、ステージ袖へ、数十ケースにおよぶハードケースを運び込みます。カメラボディや箱型スタジオレンズ、三脚ヘッド、長距離光複合カメラケーブルのドラム、モニターなど、物量は映像現場の中でも最大級。動線が狭いステージ裏では、音響や照明チームと声を掛け合いながら安全最優先で機材を降ろしていきます。

09:00|カメラビルド・長距離ケーブルの引き回し

ライブ現場のアシスタントにとって、前半の最大の山場がこの配線作業です。

 中継車やベース基地からアリーナ各ポジション、ステージ袖まで数百メートルに及ぶ光複合ケーブルを引き通す

 客導線やスタッフ通路に這わせたケーブルを、養生テープやゴムマットで完全に段差を消して固定

 各ポジションでのカメラ組み上げ。高倍率ズームレンズのドッキング、フォーカス・ズームデマンドのセッティング、ワイヤレス伝送機やインカム(連絡用ヘッドセット)の疎通確認

観客が歩くエリアに配線を通す場合は、つまずき事故を絶対に防ぐための養生が不可欠。一切の妥協が許されない時間です。

11:30|回線チェック・全体疎通確認

VE(ビデオエンジニア)やTD(テクニカルディレクター)と連携し、全カメラの映像、リターン信号、タリーランプ、インカムがクリアに繋がっているかを1台ずつテスト。

アリーナの広大な空間では電波の干渉やノイズが起きやすいため、本番で無線や映像が途切れないよう、この段階で徹底的に追い込みます。

12:30|昼食・バッテリー管理

交代で弁当をかき込みつつ、午後のリハーサルに向けた仕込みを行います。

ステージ上を動き回るワイヤレスハンディカメラや特機用のバッテリーをフル充電にし、モニター用フードの取り付けや、予備のレンズクロスの準備など、細かなケアを怠りません。

13:30|リハーサル(ゲネプロ・カメリハ)

アーティストが実際にステージに立ち、本番同様のセットリストで進行するリハーサル。

アシスタントはカメラマンの背後につき、照明の強いステージ上でモニターが見えやすいよう遮光をサポートしたり、ハンディカメラマンの足元を注視してケーブルを捌きます。

この曲のサビで特効の銀テープが飛ぶ、間奏でアーティストが花道の先端まで走る、といった演出のきっかけを曲順表にメモし、次の動きを叩き込みます。

16:30|客入れ・最終スタンバイ

開場時間。客席がお客さんで埋め尽くされ、会場全体の雰囲気が一気に上がっていきます。

アシスタントはレンズ前玉のホコリをブロアーで払い、メディアの残量などを最終チェック。客席の間を抜けるカメラポジションでは、観客の邪魔にならないよう足元の機材をコンパクトにまとめ、定位置で息を潜めて開演を待ちます。

18:00|本番スタート(開演)

客電が落ちたとともにライブが開幕。

ステージの照明点滅、重低音、予測不能な本番中のアシスタントは、まさにカメラマンの命綱です。特にステージ袖やアリーナを走り回るハンディカメラの担当は、カメラマンが転倒しないよう背中を支え、何十メートルものケーブルを手繰り寄せては送り出します。

20:30|終演・バラシ(撤収)スタート

客電が光り、アンコールが終わると同時に撤収作業に入ります。観客の退場動線を優先しながら、素早く各ポジションのカメラを解体し、何本もの長大なケーブルを、埃や汗を拭き取りながら8の字巻きでドラムへ綺麗に巻き戻します。

繊細なレンズやモニターを元のケースに収め、破損や忘れ物がないか照合し、ライブ本番で使い切った体力を振り絞り、全員で声を掛け合いながら一気に片付けていきます。

22:00|機材積み込み・完全撤収

運び出したケースを機材車へ隙間なくパズルのように積み込み、機材点呼を完了。中継車やスタッフを見送り、会場を後にして完全撤収となります。

二度とない瞬間を切り取る面白さ

ライブ収録の現場は、長距離のケーブル引きや重量機材の運搬など、体力的にタフな場面が多いのは確かです。

しかし、割れんばかりの歓声を全身で浴びながら、アーティストと観客が一体になる二度とない瞬間を一番近くで捉え、映像として残す感動は他では味わえません。本番が無事に終わり、中継車から飛ぶ感謝の声を聞いた瞬間の達成感こそが、この現場の最大の醍醐味です。

音楽と映像が交差する熱い現場で技術を磨きたい方は、ぜひこの世界に飛び込んできてください!

お知らせ

弊社では、ライブコンサートの画出し・撮影録の他、編集、ミュージックビデオ(MV)、イベント収録、中継業務、ロケ撮影、ライブ配など映像に関する業務について幅広く対応可能です!

まずはお気軽に電話・メール・LINEにてご連絡ください。そして現在、共に会社を盛り上げてくれる仲間も大募集中です!

ご依頼・ご応募お待ちしております!!

株式会社撮れ高(03-6274-8982)

撮影スケジュール