こんにちは。撮れ高のそんです。
私は大学でファッションデザインを専攻していました。周りに映像を専門に学んでいる学生はほとんどおらず、自分自身も卒業後に映像業界へ進むとは考えていませんでした。そんな私が映像の世界に飛び込むことになったのは、ある展示会との出会いがきっかけでした。
1. 報道展との出会い
大学在学中、ふとした機会に報道展を訪れました。そこには、事件・災害・社会問題などを取材した写真や映像が数多く展示されており、普段テレビやネットで目にするニュースの裏側に、多くの人の努力や思いが積み重なっていることを初めて実感しました。
それまでカメラは趣味として楽しむ程度でしたが、「写真や映像を通して社会に何かを伝える仕事がある」という事実が、強く心に刺さりました。報道の現場で働く人たちは、ただ映像を撮るだけでなく、見る人に事実や問題意識を届けるために動いている。その仕事のあり方に、強く引かれました。
それをきっかけに、報道の仕事や映像業界について自分なりに調べるようになり、少しずつ「映像の世界で働きたい」という気持ちが固まっていきました。
2. 専門出身でなくても挑戦できる
映像業界を意識し始めた当初、「映像学科や専門学校を出ていないと、そもそも入口に立てないのではないか」という不安がありました。
実際、現在一緒に働いているカメラアシスタントの多くは、映像系の学校や専門課程で技術を学んだ経験を持っています。機材の知識や撮影の基礎を体系的に学んできた人たちと同じ現場に立つことへの引け目は、最初のうち確かにありました。
しかし実際に現場に入ってみると、知識や技術は働きながら身につけていけるものだと感じるようになりました。先輩方に直接教わりながら経験を重ねることで、少しずつ自分のものになっていく実感があります。もちろん、まだ学ぶべきことは山ほどあります。それでも、「専門学校や映像学科を出ていないと無理」ということはなく、意欲と行動があれば入っていける業界だと思っています。
学校で学ぶ知識はたしかに役立ちますが、現場で必要とされるのは知識だけではありません。状況を素早く読んで動く判断力、先輩や同僚とのコミュニケーション、体力、道具への細かい注意など、現場の中でしか身につかないものも多くあります。その点では、バックグラウンドに関係なく、スタートラインはそれほど変わらないと感じています。
3. ファッションで学んだことも活きている
ファッションデザインと映像制作は、一見するとまったく異なる分野です。しかし、「見る人に何かを伝える」という根本的な目的は共通しています。
大学で学んだ色彩の扱い方、構成の考え方、素材やシルエットが与える印象の違いといった知識は、映像を見る際の視点や、現場での気づきに思わぬ形でつながっています。たとえば、フレームの中での色のバランスや、画面構成の安定感といった感覚は、デザインを学んでいたことで自然と身についていた部分があると感じています。
また、実際に現場で働く中で、「こういう服があったら仕事がもっとしやすいのに」と感じる場面が多くあります。映像の現場では、動きやすさ・収納力・耐久性が求められます。機材を運んだり、狭いスペースで作業したり、長時間屋外にいたりと、服への要求は一般的なワークウェアとは少し異なります。既存の作業服では機能が足りなかったり、デザインが現場の雰囲気に合わなかったりすることもあります。
そこで将来的には、ファッションデザインの知識と、映像現場で働いた経験の両方を活かして、自分が実際に着たいと思える仕事着をデザインしてみたいと考えています。機能性とデザイン性を両立した、現場目線の服づくりです。使う人の動きや状況を知っているからこそ作れるものがある、という確信が少しずつ生まれてきています。
遠回りに見える経歴かもしれませんが、ファッションで学んだことが今の仕事の中で確実に活きていると感じています。異なる分野での経験は、必ずしも無駄にはならない。むしろ、別の角度からものを見る力につながることがあると実感しています。
4. おわりに
私はファッションデザイン専攻から、撮影技術会社に入社しカメラアシスタントになりました。
もし今、「映像の仕事に興味はあるけれど、専門ではないから難しいかもしれない」と感じている方がいたら、一度飛び込んでみることをすすめます。専門知識がないことへの不安は、実際に動き始めることで少しずつ解消されていきます。
私自身もまだ勉強の途中です。これからも現場で経験を積み重ねながら、自分にしかできない仕事の形を探していきたいと思っています。
株式会社撮れ高では現在スタッフを募集しています
株式会社撮れ高では、映像制作の現場で活躍する新しい仲間を募集しています。
カメラマンやカメラアシスタントをはじめ、映像制作の仕事に興味がある方、将来カメラマンを目指している方、現場で実践的なスキルを身につけたい方は、ぜひご応募ください。

